男のロマン=女のロマン
男なら…死ねぃ!
みなさん、『魁!男塾』という漫画をご存知でしょうか。
昭和の名作漫画の一つです。
そちらの漫画に出てくる“江田島平八“という人物の名言が、
男なら…死ねぃ!
です。
何年ぶりかにこのセリフを見た時、肺の空気が全て吐き出されるほど笑いました。
当時は1980年代。『北斗の拳』や『キン肉マン』、『ジョジョの奇妙な冒険』の連載が始まったのもこの頃です。
80年代の漫画は、バカさ加減が突き抜けています。異次元と言えるでしょう。
男なら…死ねぃ!
男尊女卑を徹底したような昭和を反映した漫画、『魁!男塾』。
超ランにボンタンといった、天然記念物のようなヤンキーファッション。
それに身を包んだ硬派な『男塾』塾生たちが、生死をかけたバトルを繰り広げます。
なお、死んだ塾生はだいたい生き返ります。
それも、昭和の漫画あるあるです。
男なら…死ねぃ!
これは、男尊女卑なのでしょうか?
正直、どうでもいいです。
魁!男塾に求めるものは、思想信条ではありません。
ただ、ひたすら笑いを求めています。
男なら…死ねぃ!
何度読んでもインパクトのある名言です。
シンプルで浅い。
純粋な仮想暴力とは、これほどに人に喜びをもたらすのかと、感動を禁じ得ません。
男なら…死ねぃ!
なぜ、こんなにこの言葉が面白いのか。
もしこれが「女なら…死ねぃ!」だとしたら、全く笑えなかったでしょう。
それどころか、炎上していたに違いありません。
日本における“男“というアイコンの価値とは、時にものすごく権利が軽く、果てしなく知性が低いところにあるのではないだろうか。
常日頃、そう思っていました。
男なら…死ねぃ!
いい言葉です。
愛する女のために、犠牲になる。
これぞ、男のロマン。
馬鹿馬鹿しいですか?
本当に?
自分のために、命を投げ出す男。
正直に言ってください。
「『私のために死なないで!』って腕の中でダーリンが生き絶えるの、憧れてたんです…」
ってね。
男なら…死ねぃ!
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