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百人一首

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百人一首を朗読しております。
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#みくりやてつき

百人一首 第二十四句

みくりや てつき

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管家
かんけ

このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに
このたびは ぬさもとりあえず たむけやま もみじのにしき かみのまにまに

意訳
この度の旅は、急ぎで、お供えの幣も用意できませんでした。手向山の神よ、どうぞこの見事な紅葉の錦を、み心のままにお受け取りください。

百人一首 第二十三句

みくりやてつき

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大江千里
おおえのちさと

月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ 我が身一つの 秋にはあらねど
つきみれば ちぢにものこそ かなしけれ わがみひとつの あきにはあらねど

意訳
秋の月を見ると、色々とものを思い悲しい気持ちになります。わたし一人にだけ、秋が来るわけではないのに。

百人一首 第二十二句

みくりやてつき

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文屋康秀
ふんやのやすひで

吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ
ふくからに あきのくさきの しおるれば むべやまかぜを あらしというらん

意訳
秋の山風が吹くと、草木がしおれてしまう。なるほど、山風と書いて、嵐というね。