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【奄美群島】徳之島への行き方、面白かったところ

書こうと思ったきっかけ

母方の実家が徳之島にあり、2018年3月に十数年ぶりに里帰りした際に個人的に面白いポイントがいくつかあったのでまとめてみた次第。

徳之島ってそもそもどこ?

鹿児島本土と沖縄の間、奄美大島の下にある島が徳之島。鹿児島県の島だが鹿児島本土からは450km離れている。

徳之島への行き方

・鹿児島から飛行機で行く

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JALが1日4便、鹿児島〜徳之島線を運行している。東京や大阪からは鹿児島空港での1回の乗り換え、頑張れば札幌ぐらいからも1日で行けるダイヤになっている。以前はDHC-8というプロペラ機だったが数年前からE190という少し小さめのジェット機になり、快適性がUP。所要時間も1時間と短いが、乗継割引などを使っても片道1万5000円程度かかるので予算にそれなりに余裕がある人向け。

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徳之島空港は中心地(亀津)から路線バスで50分ほど。決して大きくはないが、土産屋や喫茶店など必要なものは揃っている便利な空港。

・鹿児島からフェリーで行く

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鹿児島市内の港を18時に出て翌朝9時に到着する所要15時間の船旅。2等の座敷席でよければ1万円程度で移動可能。時間がかかる割に飛行機と比べて極端に安いわけではないが、夜間に移動できるのが強み。徳之島島民の人がよく使っているので、座敷席を利用すれば島民の人と仲良くなれるかもしれない。鹿児島中央の駅からは空港より港の方が圧倒的に近いので、九州・山陽新幹線沿線の人も時間帯によってはフェリーのほうが便利な場合もあるかもしれない。

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鹿児島〜徳之島のフェリーは「マルエーフェリー」「マリックスライン」の2社が運行しており、それぞれの会社が隔日で運行しているので、ドック入りの日を除いて実質毎日運行している。(乗り場についても2社とも一緒) 2社ともここ15年以内に造られたフェリーを使っているので設備自体は快適。ただし、外洋を航行するので天候が悪いとそれなりに揺れる。

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徳之島はフェリーが発着する港が「亀徳港(かめとくこう)」「平土野港(へとのこう)」と2つあり、便によってどちらの港に着くかは決まってはいるが、海が荒れると予定を変更して別の港に着く場合もある。亀徳港なら徳之島で一番栄えている市街地「亀津」に隣接しているが、平土野港は周囲に小さな集落が1つあるのみで港から脱出できる路線バスも1日数本しか無く、運が悪ければタクシーを呼ぶしかないのかもしれない。(私が乗船した際も亀徳港に着くはずが急遽平土野港に変更になり、その時は島民である親戚に迎えに来てもらったが普通の旅行ならどうなっていたのか…)

・奄美大島までLCC、奄美大島からフェリー

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奄美大島へのLCC便がある東京・大阪限定の技。前回訪問した際は私もこの技を使った。成田・関西両空港から飛んでいるpeach(旧・バニラエア)であれば、セール時なら5000円程度、通常でも1万円程度で奄美大島まで移動できる。奄美大島から徳之島へは鹿児島からやってくる上記のフェリーに乗船。こちらは片道3040円(2等の座敷席)。ダイヤの関係上行きも帰りも奄美大島で一泊する必要があるが、奄美大島もセットで観光できると思えばお得だと思う。奄美大島から徳之島へのフェリーは翌朝5時台の出発なので、フェリー乗り場(名瀬港)の近くにあるビジネスホテルに宿泊するのがおすすめ。(私は港から徒歩3分の奄美ポートタワーホテルに宿泊。大浴場があったり近くを回るのに自転車を貸してくれたりと便利だった)

その他、沖縄本島からフェリーでアクセスしたり、奄美大島から飛行機でアクセスするという方法もあるがここでは割愛する。

徳之島島内での移動

離島ではよくある話だが、やはり移動で一番便利なのはレンタカー。徳之島空港・亀津港の周辺では数社のレンタカー店がある。平土野港にはレンタカー店は無いが、徳之島空港が近いので連絡すれば迎えに来てくれるかもしれない。
路線バスは島内の主要な街を結んでいるが、それほど本数が多くないのと、バスだとアクセスできない場所もあるためあまりおすすめはしない。

個人的な見どころ

一般的な観光地はガイドブックを参照してもらうとして、個人的に面白いと思ったポイントについてここでは触れる。

・畦プリンスビーチ

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とにかく海の透明度が高い!そして人がいない!同じビーチでも沖縄ではあまり体験できないプライベートビーチ気分に浸れる。

・面縄港

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親戚の家の近くにある漁港。案内してもらっていた際にたまたまウミガメが泳いでいて度肝を抜かれた。

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漁港の防波堤の裏には、戦時中なら兵士が潜んでいそうなサンゴの洞穴があり、なぜかワクワクしてしまった。

・なくさみ館

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徳之島の名物である闘牛の会場。闘牛をやっていないときでも無造作に牛が歩いているので自由に見学できる。

・犬田布岬の慰霊塔

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戦艦大和を慰霊するために建てられた記念碑。ただし、犬田布岬から実際に大和が沈んでいる地点までは300kmの距離があり、どちらかというと屋久島の方が近い。なのになぜここに慰霊塔があるかというと、記録によりこの犬田布岬の沖に大和が沈んだと戦後長い間言い伝えられていたが実際の大和は発見されておらず、1985年にようやく屋久島の沖で発見されたものの平和を誓う気持ちは変わらないということで引き続き記念碑はこの場所にある、ということらしい。そんな経緯も含めて、老朽化し年季を感じる慰霊塔と目の前に開けた東シナ海のコントラストが味わい深い。

・ダイマル

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徳之島の中心地、亀徳の市街にあるスーパー(デパート?) 亀徳以外にもスーパーはあるが小さいので徳之島でまとまった買い物をするならダイマル、らしい。ちなみに島内にはここ数年でファミリーマートやドラッグストアモリ、ファミレスのジョイフルなど、本土にあるようなチェーン店も進出しており、鹿児島県の離島では奄美大島の次に栄えている?のかもしれない。

・UCCの自販機

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徳之島独特の、というわけではないが沖縄にある独自ラインナップで展開するUCCの自販機が県を超えた徳之島にもやたらとある。「霧の紅茶」「琉球Cola」「グアバジュース」などローカル感あふれる飲み物が徳之島でも楽しめる。

・ビーチの漂流ゴミ観察

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環境問題でもあるので、見どころとして紹介するのは少し気が引けるが興味深かったので触れておく。徳之島内のどこのビーチでも打ち上げられたペットボトルや空き容器などのゴミが見られるが、東シナ海という位置だけに殆どが外国から流れ着いたゴミである。だいたいが中国や韓国から流れ着いたゴミだが、中にはマレーシアやベトナム、はてはインドネシアから流れ着いたと思われるゴミもあるので「海流ってすごいんだな…」と自然の力を思わぬところで感じることになった。

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