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山歩きと山スキー

冬、雪の山や森の中は美しい。

静寂の雪の森には、
煌めく雪の結晶
野鳥の歌声
澄んだ空気
雪の花を咲かせた木々
透き通った青い空
がある。

その全てが美しく、
私は、冬の山を、森を
歩く心地よさが大好きだ。

動物の足跡を眺めながら、
誰がここを通ったのか想像するのも楽しい。
北海道の山や森の中でよく見かける足跡は、エゾユキウサギ、テン、キタキツネ、エゾシカなど。
野鳥にもたくさん出会える。

凍てついた北海道の冬に生きる動物たち。
生き抜くんだよ、と願わずにいられない。


雪山を登るなんて、何が楽しいの?!
と友達は言うが、
歩きながら、登りながらの楽しみがあるのだ。

そして、ある程度登ったら、次のお楽しみがある。
膝や腰まであるパウダースノーをスキーで滑るのだ。

スキーは「自由」だ。

こんなシュプールを描く喜びがある。


パウダースノーを滑ると、無重力感を味わえるのも楽しい。
昔、お祭りで体験したエア遊具を知っているだろうか?
バルーンのようなマットの上をポンポンフワフワ飛ぶ遊具だ。
山スキーは、それに似ている。
羽の生えた鳥のように、どこまでも行ける気がするのだ。
飛べる気がするのだ。


もちろん、冬山は牙を剥くこともある。
吹雪になれば、ホワイトアウト。
遭難、凍傷、凍死、雪崩だってありうる。
簡単に人の命を奪うことができるのも冬だ。

だから、
自然に敬意を払いながら、自然の懐に入って遊ばせてもらう気持ちが大事だろう。
そして、万が一を想定した装備も必要だ。
ビーコン(雪崩に巻き込まれた人を助ける、助けられる道具)、スコップ、ゾンデ、この3つは冬山の3種の神器と言われている。
私はこのほかに、スノーソー(硬い雪や氷を切る鋸)やツェルト(超軽量簡易テント)、暖を取れるガスバーナーなどをザックに入れて行動する。

それにしても、
大人になって、北海道の大自然に抱かれて、思い切りヘトヘトになるまで遊ぶことができる私は幸せだと思う。



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