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憧れと「似合う」は違う!母から着物を頂き、着用して感じたこと

先日、家族で私の実家に帰省。実家では素麺、鉄板焼きなどを頂きました。

素麺も美味しかった

帰れる場所があるというのは、つくづくいい事だなと。しかし、両親もすでに70代。親が生きているうちに、親孝行ができればいいけど。離れて過ごしてると、なかなか難しいものですよね。

さて、話は変わりまして。今日は、母から頂いた(正式には、まだ貰ってないが)着物のお話です。

実家に帰省した時に、ぼそっと「七五三で着物、着たいなぁ。レンタルしよかな」と、呟いた私。

すると。「着物借りると、お金かかるじゃないの。なら、私の着物あげよか?」と母から一言。

(私の心の声):「着物、持ってたんかい!!!!」

そういや昔、桐の箱に入った着物をいくつか見たことあるなあとは思ってたから、家に着物あったんだな……。

母曰く、母が結婚した時に嫁入り道具として桐の箱に入った着物をいくつか貰ってたそうな。

しかし、父が転勤族だったことと、着物の経年劣化、スペース的な問題で今残ってるのは以下の写真に載っている2つだけなのだとか。

母の着物


実は私も、すっかり忘れていたのですが。

なんと短大卒業式の時、右の着物➕レンタルの袴で参加してたらしいです、私。(全然覚えてない)

私は着物詳しくないどころか「無知」の領域ではあるのですが、母曰く格式が高いのは左側だそうな。(母談。多分、母の記憶が曖昧だと思うので、着物詳しい方はあんまり詰めないでくださいね(笑))

私は、「右の方が絞りっぽいのがあるから、高いんじゃね?」と聞いたら「値段は忘れた。というか、知らん。でも、たぶん高いんちゃう?」って……。

すげー適当で、クソワロタ!!!!

この母の「モノに執着心がない」感じ、私は好きです。

こんな感じの母ですが、実は母、京都で着付けやってたって言ってるんですけど。いまだに、本当かどうか不思議です(笑)

職歴も色々謎すぎて、タオル工場で働いたとか、事務員の時は周りから「もっと働いて欲しい」と言われたけど字が汚すぎて母さんが恥ずかしいから辞めたとか。(どんな理由やねん)

そもそも、母。昔から不思議なところがあり、「母さんね、実は霊感があるの。夢に死んだ人が出てきて、母さんに『今は、体のこの部分が痛い』と伝えてくる。0才の記憶があるから、ベビーカー乗ってた時にみた景色を覚えている(※それ、霊感か?)」

「昔はマドンナで、クラスに私の名前掘ってる人がいた(なお、1人しか登場人物出てこないからマドンナか?)」

「ドン小西に似てる人に、好かれたことがある」(ドン小西似はホンマっぽい)

的な発言が多いので、正直、母の話はどこまで本当か謎ですが。

ただ、着物関係の人間関係特殊すぎて、嫌で割とすぐ辞めたって話だけはどうやら本当っぽいので、一応母の話を信じることにしてます。

……話、飛びましたね。

さて、先日母から頂いた着物を実際に着てみたんですけど、これまた帯がめちゃ鮮やかなオレンジでして。写真にはないのですが。

着物を見た瞬間「華やかで、いいじゃん?」とは思ったのに、着たら着物負けしちゃいましてね。

なんと、私の貧相な顔と体で着物を身に纏ったところ、紅白の演歌歌手みたいになっちゃった上に、顔が着物に負けたんですよ。

とくに右は、光沢があるのでめちゃギラギラしました。

華やかで可愛らしい顔立ちの人(演歌歌手の丘みどりさんとか)や、貫禄のある人(演歌歌手の水前寺さんとか)が映えそうな着物でしたね。

私の貧相な顔では、控えめな色のものや、もう少しペラペラした素材の着物着た方が、いっそサマになるのかも。

それとも、着物が似合わない体型?顔?

自分で言うのもなんですが、私には「絶対音感」ならぬ「絶対この服が似合う感(似合うかどうか)」はあると思ってて。わかる方だと思う。

自分の感覚で、この着物は似合わない……って瞬時にわかったのよね。

母からも「派手やな……。やめとけ」と一言。

さらに被せるように「やっぱり、レンタルくらいが着物はちょうどいいかもしれんね。

年齢とともにデザインや質とかで似合う似合わないあるから、一生モノは難しいのかも」とのこと。

もちろん質が良くて、素敵な着物は世の中にたくさんあると思います。

でも、自分に似合うものを見つけるのは至難の業だと思うし、いいものは多分かなーりいい値がするのではないかと。

そりゃーお財布と家のスペースに余裕があってたくさん着物を揃えられたらいいのだろうけど、収納するにも場所とるし、そもそも着物って高いですよね。

実際問題、我が家の着物は超ドデカ桐の箱に入っていたので、クローゼットから取り出すのも至難の業でした。

実家寝室のクローゼットは4畳くらいあるけど、かなり場所取ってたし。私のような庶民が買えるのは、1着が限界だろなと……。

でも、1番の問題は。私の貧相な顔、体型には着物似合わないという事実。

実際体に合わせて思ったけど、まず胸がないので棒のようになってしまう。あと、顔が東南アジア風の濃いお顔立ちなので、着物と顔が合わない。着物がね、浮くんですよ。

うーん。

着物に憧れはあったけど、実際に着用してみて、憧れと現実が違うことを思い知らされました。

思い起こせば、結婚式のドレスも着物試しに着たら「これは似合わない」と全員に否定されて、ドレスのみに変更。

ドレス自体も似合うものが少なくて、消去法で選んだ記憶あり。

でもあの日あの時、もし周囲からの意見を参考にせず、自分でも「似合わない」とわかっていながらも「一度は着てみたい」という理由で、着物を着ていたら。そこで満足して、もう2度と着物を着たいとは思っていなかったのかも。

成人式、短大卒業式(下は袴だが)、弟の結婚式。私が人生で着物を着たのは、この3回のみ。もっと着る機会があれば、どこかで満足して「もういいや」と思っていたのでは?

着物を着て「一度もしっくり来たことがない」からこそ、どこかでもう一度着物が着たいと思っているのかもしれません。

いずれにしても、憧れと現実は違うなと思ったので、いい機会でした。

今の私はガリガリ、貧乳、O脚というスタイルの悪さから、体型のアラを隠す服ばかり選んでる日々。

ドレスはまだ選べば体型のアラを隠せるが、着物は胸がない、上半身のボリュームがない(帯留すると、貧相な印象になってしまう)、東南アジア風の顔だとなかなか難しいなと……。

でもいつか、憧れの着物が似合う歳の取り方したいものです。

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