サイコロきっぷで山口を旅した話【ライカの作例あり】
昨年6月から久しぶりの更新です。
あれからいろんなことがあり、充実した写真生活を送っています。
またぼちぼち記事にしていけたらと思っています。
さて、今回は1月28日から一泊二日でJR西日本の’’神’’企画『サイコロきっぷ』で山口へ旅をしてきました🚅
大阪市内からサイコロで出た各目的地に新幹線及び特急の往復の切符がもらえるというもの。
そしてささやかながら旅先の施設利用などがお得になるなどの特典もあり。
これがなんと5,000円、しかも切符は指定席。
旅好きな自分が乗っからないわけには行きません。
この企画は2回目、前回は知らないうちに受付が終了しており悔しい思いをしました。
そして出た今回の旅先が『湯田温泉』
旅には最近購入したNikonZ5、それといつものLeicaM10で旅することにしました。
NikonZ5にはNIKKOR Z 24-120mm f/4 S
LeicaにはSummicron 50mm f2 4th
をそれぞれつけて撮影してきました。
1日目 湯田温泉散策
いつも旅は夜行バスを使う人間なので、新幹線に乗るのはすごく久しぶりでテンションが上ります。
一番後部座席の窓側、6時25分発。
姫路を過ぎたあたりから雪が見えました。
この数日前に大きな寒波がやってきて新幹線も停まるほどでしたが、この日までにはなんとか運行できるようになっていました。
雪の影響で少しばかりの徐行運転とのことで、新山口駅には15分ほど遅れて到着。
新山口駅でJR山口線に乗り換え、湯田温泉駅に向かいます。
電車はたったの2両、天井には扇風機がついている電車は初めて。
湯田温泉駅前にて、澄んだ空気で吸うタバコは美味しそうです。
駅近くの踏切より、奥に見える駅は湯田温泉駅。
中原中也記念館にて。
最近知りましたが、中原中也は湯田温泉が出身とのこと。
中原中也は文豪ストレイドッグスで知りましたが「汚れつちまつた悲しみに」というワードがすごく頭に残っていて、文章を読むと「俺、この人好きだ!」と思っていたので来れたのはすごく良かったです。
展示内容には中原中也の書いた原稿もあり、実に字が綺麗な方だとお見受けしました。
他の人の詩もよく読んで感想を送っていたそうですが、その文章も実に若いなと、まあ亡くなったのが30歳で文章も若くて当然だと思うのですが、90年近く前の文章とは思えないくらい現代風な文章で面白かったです。
そして中原中也記念館の正面にあった「狐の足あと」という足湯屋さんがあり、入ってみることに。
足湯のみですが200円で入れます。サイコロきっぷの特典で100円に。
浴衣が無料で借りられるそうです。
カフェが併設されており、僕は足湯に浸かりながら利き酒をしました。
これがもう最高で最高でたまらなかったです。
湯はかなり熱めで足が赤くなりましたが、足元からポカポカしてすごく心地よく酒も楽しめる。これ以上の幸せはないかも。
空きっ腹で日本酒を飲んだもので、ほろ酔い状態のまま心地よくスナップしていました。
あまり下調べせずに来たもので、電車も全然来ないので瑠璃光寺まで歩くことにしました、ちなみにGoogle Mapによれば徒歩約1時間とのこと。
国道沿いは面白みにかけたので少し奥に入って用水路を見つけました。
この通りがすごく良くて、瑠璃光寺方向に向かってずっとまっすぐ続いていたので、醒めない酔に身を委ねながらスナップ。
撮って出しでこの色を出してしまうLeicaM10、最高のカメラですね。
澄んだ空気の中、ほろ酔いのまま吸うタバコはすごく美味しい。
スナップを続けます。
瓦そばを食べたかったけど並んでいたので、こじんまりしたごはん屋さんでお昼を食べてスナップ。
このあたりから雪が降ってきました。
地下道に心を吹かれてスナップ。
JR山口線にはSLやまぐち号というSLが走っているそうで、乗りたかったけど運休とのことで乗れず残念。
生きてるうちに乗ってみたい乗り物です。
たくさん歩いて瑠璃光寺に到着。
めちゃくちゃ長かった…。ちょうどいい具合に雪が降ってくれました。
ここで中原中也の『汚れつちまつた悲しみに』の
「汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる」
という一節を思い出すのでした。
雪が珍しいのか、テンションの高い旅行客の子どもたちのスナップ。
境内でおみくじを引くカップル。
戻りは電車に乗ろうと思ったけど、またタイミングが悪く1時間後まで電車が来ないとのことだったのでまた1時間歩いて戻ることに。
ここの用水路はスナップのしがいがあります。
地元の人達の生活が垣間見えます。
最近50mmは少し近いかなと思っていましたが、田舎では50mmでもこんなに広く感じます。
ここ真っすぐ行った先にある「おんせんの森」でゆったり温泉を満喫しました。貸しタオル付きで大人1人1,000円。
路地裏のにゃんこ。
湯田温泉を満喫したので宿泊する新山口駅前の宿へ。
宿泊したホテルは『ホテルアムゼ 新山口』というホテル。
大浴場にサウナ、朝食付きでリーズナブル、最近泊まるホテルはアパホテルのようなホテルチェーンが多かったのでこういったホテルは実に久しぶり。
部屋は昭和を感じるような少し古い感じで情緒すら感じます。
ベッドサイドの目覚ましの設定音とかもう完全に昭和、スマホのある今の時代、ベッドの目覚ましを使う人なんていないのでしょう。
この部屋でポートレート撮影ができたらさぞかし楽しいことでしょう。
夜にこのホテルで食べた瓦そばが美味しすぎました…。
あれはもしかして神の食べ物ではないかと思った…‼
2日目 秋芳洞・秋吉台へ
チェックアウトして少し時間に余裕を持ちつつ、のんびりと新山口駅付近をスナップしながらバス停に行けば、既に秋芳洞に向かうバス停には長蛇の列ができていました。
なんとか乗れましたが、後方の方は1時間後のバスを待たざる得ない状態に。僕もOsakaMetro顔負けの満員バスの中で40分立ちっぱなしになりました。
サイコロきっぷによる混雑を恐るべし。
無事、秋芳洞まで到着。
精算は事前に切符を買うか現金のみの精算になるのでご注意を。
小学6年生の修学旅行ぶりの秋芳洞です。
今は24歳。気づけばあの頃から倍も年を重ねたようです。
こんな入口あったのか、全く記憶にありませんでした。
澄んだ空気と綺麗な水。
秋芳洞まで来てもスナップをしたくなるのは、スナッパーの性でしょうかね。入り口から写欲が増します。
カラーで現像するまで気づきませんでしたが、秋芳洞は意外と緑。
秋吉台は年中17度くらいらしく、冬の今は温くて夏は涼しいです。
さすがNikon、綺麗に解像してくれて風景にはバッチリですね。
24mmF4で撮って少しトリミングしています。
風景のためにNikonを持ってきたものの、結局風景でもLeicaの出番が圧倒的に多いです。
同じ場所からLeicaと50mmで、どうしてもスナップ視点で撮りたくなる。
ここまで広大だと50mmでも風景は意外と撮れてしまうし、何なら丁度いいです。
ここが秋吉台の最後、ここまで来ている人はほぼ0。
途中の分岐点で秋吉台まで直通のエレベーターがあり、みんなそちらに行ったようです。
この回廊面白いのに。
外に出て秋吉台まで20分ほど歩きます。
途中にコロナ渦で潰れた秋吉台グランドホテルが廃墟になりつつあるのを発見。
ようやく秋吉台へ。
まずはMine秋吉台ジオパークセンターにあるKarstar(カルスター)というカフェで軽くご飯を食べることに。
目の前には広大な秋吉台が広がり、それを眺めながら高原牛バーガーとコーヒーを頂くという贅沢。
結局風景よりスナップらしい。
アリンコのように小さい2人をスナップ、暗めに現像しました。
この地下にさっきいた秋芳洞があるというのは実に神秘的です。
天気も相まって少し不穏な感じ。
この木の存在感に圧倒されて撮った一枚。
撮って出しでここまで自分で圧倒された写真は2年近くLeicaを使って初めてのことです。
周囲の石灰岩から一際目立つ一本の木。
これも撮って出し。最高の条件での写真が撮れました。
ちなみにこのあたりの窪地はドリーネなりウバーレなりと呼ばれており、下手に落ちてそのドリーネが陥没していると、ずっと下の鍾乳洞まで落っこちるらしい。怖すぎる。
ちなみにこれらの撮って出しの写真は最近僕が上げた中で一番好評でした。
バス停に戻るため、再び秋芳洞へ。
チケットがあれば再入場可能です。次はエレベータで下りました。
振り返り方がいい感じ。
撮った写真を見返すとスナップばかりでした。
とても暗い中でのリフレクション。
秋吉台を出たところでカップルが自撮りしていました。
バレないようにそろっとスナップ。
無事にバス停に到着。
次はちゃんと座って音楽を聴きながら40分バスに揺られて新山口駅へ。
帰りも指定席でしたが、20時台の新幹線まで3時間もあり当日指定席の変更をみどりの窓口にお願いしに行きましたが、「サイコロきっぷによる指定席の変更はできません」とのことでした。
まあ、往復5,000円で大阪から山口まで連れて行ってもらえるだけありがたいし文句は言えないので、早めの自由席で新大阪へ。
座れるかどうかとひやひやしていましたが、新幹線さくらは余裕で座れました。
最後に
久しぶりの新幹線の旅、温泉にも浸れて広大な風景を堪能できました。
というかやはり新幹線は早い、いつも夜行バスで一晩かける距離をわずか2時間ちょいで駆け抜ける。さすがは夢の超特急。
同じくサイコロきっぷを利用されている方々も多々いらっしゃり皆が楽しそうに旅をしていてすごく気持ちが良くなりました。(混雑はするけどね)
JR西日本にはこれからもこんな企画をどんどんやっていってほしいなと思いました。
実は1月は東京に行ったり、愛知の篠島に行ったり、この旅でこの月3回目の旅。
周りに旅行者が多すぎて僕の月3回の度は少なく感じるけどそれでも一般的な感覚で見ると結構な頻度で旅しています。
さて、次の旅はどうなるやら楽しみです。
【使用機材】
LeicaM10
Leica Summicron 50mmF2 4th
NikonZ5
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
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