冬の風鈴
母の腹を
蹴破って産まれて来た私は
この顔に皺が波打っても
今日をまた生きる
父を棄て、
逃げ、そして得たこの部屋で
力尽きるまで
私は書く
冬の風鈴よ
けたたましく鳴れ
その息の続く限り
自分をどんどん剥いてゆくと
老いたアリスではなく
非情なマクダフが立ち現われる
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母の腹を
蹴破って産まれて来た私は
この顔に皺が波打っても
今日をまた生きる
父を棄て、
逃げ、そして得たこの部屋で
力尽きるまで
私は書く
冬の風鈴よ
けたたましく鳴れ
その息の続く限り
自分をどんどん剥いてゆくと
老いたアリスではなく
非情なマクダフが立ち現われる
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