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#ブックレビュー

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小さい頃から本ばかり読んでいました。物語の世界に逃げ込み、遊ぶのが大人になった今でも好きでたまりません。コロナ禍の最近は特に、「物語」の力について考えるようになりました。「物語」…
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#読書

2021年ブックレビュー『三人』(桝本壮志著)

放送作家として活躍中の桝本壮志さんの初の本格小説。読み進むうちに、引き込まれていった。テ…

お蝶さん
3年前
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2021年ブックレビュー『同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか』(鴻上尚史・佐藤直樹著…

新型コロナウイルスの感染拡大で、この国の同調圧力や相互監視が強まった気がしているのは、私…

お蝶さん
3年前
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2021年ブックレビュー 『彼女は頭がわるいから』(姫野カオルコ著)

こんなにも胸がざわついた読書体験は初めてだ。なんだなんだ、これは。読んで数日後も、うまく…

お蝶さん
3年前
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2020年ブックレビュー 『女帝 小池百合子』(石井妙子著)

怖い。ひたすら怖い。このノンフィクションによると、小池百合子という政治家は異常に強い上昇…

お蝶さん
3年前
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2020年ブックレビュー『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ著)

「本屋大賞2019」を受賞した瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』は、血縁のない親子…

お蝶さん
3年前
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2020年ブックレビュー 『聖なるズー』(濱野ちひろ著)

未知の世界だった。 考えもしなかった動物と人間との性愛の世界。 京都大学大学院で学ぶライタ…

お蝶さん
4年前
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2020年ブックレビュー『夜のリフレーン』(皆川博子著)

幻想ミステリ―の短編を集めた皆川博子さんの『夜のアポロン』を昨年読み、その完成度の高さと面白さに魅了された。姉妹編ともいうべき、『夜のリフレーン』を手に取った。 一つ一つの物語が後を引く読後感。若い男を蜘蛛の糸のように絡めとる中年女女性を描いた『夜、囚われて……』は、同じ時間軸が繰り返される(リフレーン)ような物語だ。若い男は中年女性の夢の中に生きる「影」のような存在として生きる。結局、実体はどこに存在するのか読者は混乱してしまう。 『新吉、おまえの』は、いつの時代の物語

2020年ブックレビュー『ある男』

平野啓一郎さんの『ある男』を読みながら、2017年に東京の小劇場で上演された「アジアン・エイ…

お蝶さん
4年前
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