私の好きな声優さんの声の音:コナン映画黒鉄のサブマリンより
みなさん、こんにちは!
ご無沙汰しております。
ネトフリに大変お世話になっている昨今、
コナンの劇場版が全部公開されているわけですが(もう直ぐ期間終わる)
何度見ても、コナンの声優さんの声の情報量やばいな…って
常々思っております。
いつも本当にありがとうございます。
唐突ですが、私は新一ではなく、コナンが好きです。
コナンの大人モードの声と芝居が本当に好きです。
ここからは私の独断と偏見と少々の性癖の話になってきそうです。
特にコナンの距離感を出す、生っぽい芝居が本当に好きです。
そんな個人的に思う生っぽい芝居について
ここだよ!ここのこれだよ!っていうのを
ネトフリで劇場版が見れてる今のうちに残しておこうと思います。
随所にその芝居は観れるのですが
個人的には2023年公開の黒鉄のサブマリンが
私の好きな生っぽい芝居が一番随所に出てるなって思うので
そこから、この場面のここだよ!って
残しておこうと思います。
ネタバレが多分に含まれると思われるので、ご注意ください。
また、ここからは私が個人的に感じた感想だったりのお話になるので
ご本人様の芝居の意図とは違う部分や
私が拡大解釈、もしくは都合よく解釈している部分があると思うので
そちらもご容赦ください。
ちなみに、わたしは生粋の夢女です。
夢女の意味がわからない人も
回れ右した方がいいかもです。
ということで、以下から本編ですー!
そもそも「生っぽい芝居」って何?
生っぽい芝居って言葉があるわけではないです。
私がニュアンス的に勝手にそう言っているだけです。
芝居について、素人がとやかく語るもんでもないとは思いますが
私の耳がどう喜んでいるかって視点で聞いてもらえると幸いです。
アニメにはアニメらしい芝居があると思います。
ドラマの芝居とか、声の出し方とは
ちょっとニュアンス違いますよね。
俳優さんがアニメのゲストとして出たときに
違和感を感じたことがある方もいるのではないでしょうか。
どの芝居が良い、悪いって話をしたいわけではなくて
つまりそれぐらい、人の体を使った芝居と
アニメとして声だけで表現する芝居って
違うものがあるんだなぁって思うわけです。
演技をするっていう根本は同じだけれど
出し方の工夫だったり、テクニックってものは
違うのかなって。
アスリートってくくりでは同じでも
競技が違えば、使う筋肉だったり、体感が違うよねっていうことと
近いのかなって思います。
んで、アニメの声を聞いていても
違和感のない声がほとんどですが
まれに、違和感を感じる声の方がいらっしゃいます。
この違和感っていうのは
個人的に2種類あると感じていて
・一般的な「音」から外れている違和感
・人や物事への距離感が絵以上に出てる違和感
今思いつくのはこの2つです。
きっと3つも4つもあるはずだけど、とりあえず今日はこの2つ。
で、私がいう「生っぽい芝居」っていうのは
後者の、距離感が感じられる声っていうのが
生っぽいなぁと感じたりします。
リアルだなぁって言い方もできるかもしれませんが
本当にリアルにそんなこと言うか?と言われると
何とも言えないので、、、
リアルっていうか、生っぽい。
相手との距離感が生々しく感じられるって印象です。
今から話そうとする黒鉄のサブマリンでは
コナンと灰原の絡みが多くあります。
この二人は共通点も多く、二人だから話せる内容っていうのも多くあるので
何かと距離が近いように感じる場面が多く観られます。
その随所に、コナンの生っぽい芝居が挟まってくるのですよ…!
哀ちゃんと距離近いね!!!(歓喜
って思う声を多く使われている印象です!(ああ好き!
すみません、まだ具体的に話してもないのに
一瞬取り乱しました。
ってことで、
今回、ここで言う「生っぽい」っていうのは
距離感が感じられる、
ま、あとはリアルっぽいって思ってもらえたらいいかな。
このリアルっぽいって
じゃあアニメはリアルに芝居してないのかって言われると
そういうわけではなくて…とここも話すと長くなりそうなので
ちょいと割愛します。
この場合のリアルっぽいというのは
アニメでよくある音(声)とは違う音できたなって思う感じ、かな。
そういう思う場面もいくつか残しておきますね。
だいぶ細かい一言とかかもしれないですが、
では、具体例いってみましょー!
「おい、どこいくんだ?」
冒頭、灰原がブローチの整理券を取りにいくシーン。
ホエールウォッチング?の宝くじ?に並んでる
少年探偵団とコナンと哀ちゃん。
わいわいしてるところから、ふらっと哀ちゃんがその列を離れるんですよね。
それに気づいたコナンが
「おい、どこいくんだ?」
っていうこの一言。
ここのコナンから哀ちゃんへの距離感出てるなぁ〜ってどきりとしました。
「おい」ってセリフと「どこ」のこの空白の時間が絶妙。
普通のテンポからちょっと遅めの「どこ」の入りなんですよね。
この「どこいくんだ?」の「どこ」の言い方も
はっきりと「どこ」って発音するっていうよりか
本当に、さらっと友達にふと
「え?どこいくん?」っていう、軽さを感じる「どこ」の音なんですよね。
はい、絶妙。
この言い方ひとつで
あ、コナンは哀ちゃんに遠慮とかないなっていうのが
聞いて取れる。
物理的な距離感じゃなくて
心理的距離感が聞こえてくる。
これがすばらしいし、こういう音を聞くと
わーーーーと感動します。
個人的にここは生っぽいポイントでしたね!
「ん?なに観てんだ?」
八丈島に向かう車内にて。
コナンの隣でイヤホンしてスマホでテレビ中継を見てる哀ちゃん。
その画面を覗きこんでの、このコナンの一言!
生っぽかったですねぇ。
正確には
「ん?なに観てんだぁ?」
って最後の語尾がちょっと伸ばし気味でしたね。
すっごく何でもない日常の雰囲気が漂ってます。
すっごくリラックス状態なのねぇ〜ってわかります。
しかも車内では、子供達がわいわいはしゃいでて
その外部がありつつの
隣の灰原へ意識を向けて話す、この二人だけの会話感の空気。
めっちゃ出てる…。
飲み会で周りは騒いでるけど
端っこにいる混じれてない人に
別空間で話にいくようなそういう温度感。
これ絶妙。
そして、そのあとの哀ちゃんは
完全にその音に応える感じで
同じ温度感で返事してるんですよね。
これがエモい。
空気感できてるよね、この二人。
私は別に、コナンと灰原のカップリングが好きですってことではないのですけど、この二人のなんとも言えない空気感は大好きです大好物です今日もありがとうございました!
「ごめん博士、ごまかしといて」
哀ちゃんへのセリフじゃないですけど
ここも生っぽいかったね。
ホエールウォッチングの船にのる直前
事件の匂いを嗅ぎつけたコナンは
その場をサッと離れます。
そのときに、博士に残した一言。
これのどこが生っぽいかって
冒頭の「ごめん博士」ってところが
全然意識が博士に向いてないんですよね。
これがすごい。
もう目の前の事件に夢中になってて
無意識で口をついて出た言葉って感じ。
完全にあっち(事件)に意識が取られてて
そこをじっと見つめてるのは変わらず
何の感情もなしに、言葉だけ置いていってる感じ。
これがすごい。絶妙。
これがセリフの音としてはっきり出てるところが長年のコナン味を感じます。
個人的にこういう夢中になってる瞬間のコナンはカッコよくて大好きです。
にっこり。
「こんにちは。お名前なんていうの?」
直美さんも全体的に生っぽかったなぁと感動しました。
パシフィックブイに潜り込んだコナンへ向けて
エンジニアの直美さんが声をかけてくれたシーンですね。
何が生っぽかったのかなって
語尾の置き方が、子供にするそれだったんですけど
かと言って、子供と侮ってる大人の対応じゃない温度感が
子供にも対等に接しますっていう
直美さんの性格が垣間見えるなって思いました。
あと、息の吸い方かな。呼吸する位置が大人と喋る時と子供と喋る時と明らかに違うなって感じました。
単なる音の高低とかではない
子供への接し方っていうのが
中身がある感じの音で
とっても心地がよかったです。
直美さんのお芝居は印象的でずっと好きでした。
彼女の優しさっていうのが全面に表されてるなって感じます。
「で?」「ん?」「どこ行ってたの?」「パシフィックブイってとこ」
ここの会話の温度感聞きました?!
パシフィックブイで直美さんが拉致られて
皆さんの事情聴取の後、とりあえず宿に戻ってきたコナン。
夕食の席で隣に座った灰原から
「で?」って聞かれて。
この灰原の「で?」っていうのも
いつもの、「で?」って言う感じが出てますね。
あんたのやってたことなんてお見通しなのよっていうニュアンスが含まれてる「で?」でしたね。
この返しの「ん?」のナチュラルさよ…
ちゃんと聞き返してるわけじゃない感じの「ん?」
会話の最初のジョブだとわかってる返答の「ん?」って感じもしますね。
しかも、低い音でまるっとした音の「ん?」
最高です…
気心しれてるからこその「ん?」の音でしたね。
しかも、周りに聞かれないように
ちょっと声を落としたやりとりにドキドキします。
最高です。
二人の会話を盗み聞きしているかのような感覚になって
それがたまらなくいいんですわ!
「どこ行ってたの?」の音程が
「で?」とつながってるところがいいですね。
「で?どこ行ってたの?」って流れのセリフの間に
コナンの「ん?」がナチュラルに入ったかのようなテンポ感。
素敵です。
その返答として「パシフィックブイってとこ」
この返しが、なんでもなーいって感じを
あえて出してるところが絶妙でしたね。
なんでもなーい、からこそ
日常を装ったような、妙な落ち着き感のあるいい方。
灰原に黒づくめが絡んでる可能性がある事件のことを隠したい気持ちがあるのかなって思うのですけど
その日常感が、ある意味違和感にも思える。
この一言で、コナンが何を考えてるのか、何を話して何を話したくないのか、そしてどうしてそういう心理になっているのか、もう全部が読み取れるようなセリフの音になっているのが、最高でした。
心の距離が近いからこその、抑揚の少ない温度感での喋りが
私はとっても大好きです。
このペースじゃ全然終わらない。次行こう!
「いや、別に?」→「くじらのおじさん?」
続きの会話で
灰原から「何してたのよ」って聞かれて
そっぽ向いて「いや、別に?」とコナンは返します。
やましいことがあるって空気を出してるわけじゃなく
かといって、何かあるって匂わせるわけでもなく
とりあえず、喋るつもりはないよってことなんだろうけど
かといって、突き放してるわけでもなく
良いですね。。。この距離感、、よいですね…
この後、あゆみちゃんがホエールウォッチングよかったよって話をコナンにしてくれて、くじらのおじさんの話を始めます。
コナンもそちらの会話に混ざる際、最初のセリフが
「くじらのおじさん?」ってセリフですが。
これが、直前までの灰原との会話の声のトーンと明らかに違うんですよね。
この切り替えがたまらない…!
そのまま低い声で「くじらのおじさん?」って聞いてもいいものを
結構高い音程で聞き返すんですよね。
まるで、別に興味はないけれど
とりあえずそっちに興味を向けようかな、もしくは向けてるように思わせるために、あえて少しオーバー気味に聞き返す時、みたいなそんな印象も私にはありました。
コナンの中では、まだ事件のことだったり、灰原の心配だったり、気持ち的にはそっちに大きくウェイトが締められてるのかなってかすかにでも感じる声色だったなって思います。
「や、ちょっと」
この続きですけど
みんながわいわい話してる中、
コナンが声を潜めて博士に「あとでちょっといいか?」って聞きます。
「なにか用かの?」という博士にコナンは続けて「や、ちょっと」って言い切るシーン。
これ「や、ちょっと…」って感じじゃなくて
「や、ちょっと。」っていう印象なんですよね。
それを横で見てた灰原が訝しんで、あとでこそこそ話を聞かれてしまうのですが…。
それにしても、この「や、ちょっと」って
すごく断定的に言い切っているのが印象的だなって思いました。
もう、あのことです。
あれです。今ここで話せないってことは、あれですよ。って
暗に示してるような空気さえ感じます。
言えない気まずさと、言い切りの断定感が共存した一言だったな、と。
「声がでけぇって」
博士とのこしょこしょ話。
黒づくめの組織が絡んでるって博士に告げたら、
大きな声で驚く博士にコナンが言った一言です。
結構抑えて、落ち着きがある「声がでけぇって」ってセリフだなって思いました。
この一言で、ここまでのセリフをコナンがどういうテンションで
パシフィックブイでの出来事を博士に話していたのかが分かりますね。
結構冷静な頭で博士にお話してたのがわかります。
この一言で、この場面になるまでの映画の中では描かれていない温度感を出してくるのは本当にさすがだなって感じました。
生っぽさを感じます。
灰原が連れ去られるシーンは生っぽさのオンパレード
ここからは、息遣いひとつから生っぽいと感じるところが多かったので
サクサクとお話していきます。
虫の知らせ的に、灰原の危険を察知して部屋を飛び出したコナンくん、グッジョブです。
「博士、灰原が拐われた」
灰原が黒づくめに抱えられて部屋から出ていくシーンを目撃したコナン。
すかさず博士に電話をして、開口一番がこれ。
もっと切羽詰まっていうセリフのように思いますが
実際は、ちょっと声を殺して必死ではあるけど冷静さが垣間見える温度感のセリフになってます。
大騒ぎにしないってところも抑えつつ、博士に電話はしてるけれど、奴らの動きもここから予測していかなければならないので
脳みそフル回転場面ですね。
脳みそフル回転だからこそ、考えてることと、セリフとの温度差だったり、ラグがあったりして、その緊張感と違和感をここから存分に楽しめる一言になってます。
もっとサクサクいくぞ!
「博士、車をまわしてくれ!」
博士に電話に指示する二言目。
最初の一言目より、結構強い言い切りの口調です。
頭が整理されて、言葉を発するってことに
エネルギーを使い切ってる印象もありますね。
まずは、駐車場にでるっていう目標ができたことによって
頭をフル回転させていたエネルギーが
言葉側に回ってきた感じ。
この時間経過とか、コナンの頭の中で何を考えてるのか
セリフの音として現れてるところ、萌えますね。
「くそ!うそだろ!」
蘭がベランダから飛び降りて哀ちゃん救出に向かいます。
コナンもサスペンダーを使ってベランダから駐車場へ降りようとした際、メガネの端に光が入り、違和感に気づきます。
ライフルで蘭が狙われてるってことに気付いて
慌ててベランダから降りるときに放ったセリフがこれ。
サスペンダーを伝って降りるので、体に力が入ってる芝居も入れながらの
このセリフは本当に生っぽかったです。
絶妙でした。
聞こえ方によっては
「くっそぅうそだろっ」って感じに聞こえる。
わかりやすく「くそ!」「うそだろ!」ってセリフで言ってるってより
焦りや緊張感をそのまま音にだしているって印象もあります。
この言い方が本当に焦ってる感じに聞こえて好きです。
次の一手を考えながら、こうして焦りを音としてこぼして、それでも思考はなるべく冷静に…!と、彼の必死さと頭の回転の速さが感じられる一言ですね。
必死なコナンが好き。
「待ちなさい!」
逃げるピンガに放った蘭ちゃんのセリフ。
空手とか戦ってる時の蘭ちゃんの声好きなんですけど、わかる人いますか?
これのこの直前の戦闘があるからこそ
力が腹にたまってる感じの音かなって思ったりします。
わかりやすく「まちなさ〜〜い!!」みたいな感じじゃないんですよね。
これもまた、意識とセリフのバランスが絶妙で、それが音として現れてる感じがします。
「200メートルってとこか」
スナイパーを撃退するため、銃撃で落ちたサイドミラーで敵との距離を測ったときに呟いたこのセリフ。
この映画いち、低い声じゃない?
呟き方が、本当に、考えながら呟いてる音なんです。
それが本当にカッコよくて、かっこいいです。
好きです。
このセリフは何度も聞ける。
個人的には一番好きな音です。
「博士よりさきに何とかしねぇと。こいつで眠らせるしかねぇか」
正直、このセリフより前の全部のコナンのセリフが好きです。
すごく動きが見える音が多いです。
スケボーを取り出すシーンも絵とのシンクロ率が高かったですね。
博士への気遣いのセリフも
焦ってる場面なのに、信頼と優しさを感じます。
んで、とくにこのセリフは息の吸う量が多い。
スケボーに乗っているっていうのが大きなポイントだと思います。
スケボーの息遣いが半端なくお上手ですよね。
劇場版の撮影でスケボー乗りすぎて筋肉痛になったなんて話もあったとかないとか。
体の使い方がコナンとシンクロしているからこその息継ぎの独特さだと思います。
「きた」
音としては「きたぁ…」って感じです。
前方から灰原を乗せた車が来るシーン。
麻酔針で眠らせるつもりのコナンが呟いた一言。
すっごく抑えて、きたぁ…っていうシーン。
「きたっ!」やったるで!みたいになってもいいところを
「きたぁ…!」と呟いたのは、彼の少しの自信のなさというか、成功確率が全く見えない心情も表してるのかなって感じました。
獲物を追って、前から来るのを捉えたかのような、そんなシーン。
きたきた!と心躍るわけではなく、ここからが勝負だし、ここでしくじったらほとんど後が無い緊張感も匂わせてくる。
この一言で彼が考えてることがにじみ出るような素敵な台詞回しでございます。
「くそぉ!」
ここまでの「うそだろ?!」ってセリフたちも好きです。
灰原を乗せた車が崖から海へ飛び込みました。
崖でなんとか急停止する博士とコナン。
コナンはこのセリフの後、自らも海に飛び込みます。
彼の覚悟を表すような強い音でしたね。
結構はっきりと「くそぉ」と発音しているので
ここからは手がないけれども、いけるところまではいくし
最後まであきらめないし、何か糸口を見つけるつもりで飛び込んだのかなって。それだけ必死ってこともそうだけど、頭が回転してるっていうより体が動いたなって思えるような一言でした。
かっこいい。
「ん…!」海に飛び込むシーン
ここの音、すごかったですね。
音にするなら「ん…!」っていって海に飛び込んだと思うのですが
ライト代わりに時計を口に加えて、息を止めて海に飛び込んだので
鼻にかかるような「ん」になってますね。
この音も美しかった…。
その後の水中で灰原を探す息遣いも、水が入らないように喉の部分を閉めているので、鼻にかかった息遣いになってますね。
美しい…。
「まじかよ」
潜水艦が登場したシーンでの一言。
この「まじかよ」は今までの「うそだろ」とか「くそう」とは
まったく違う音でしたね。
まじで信じられないっていう、呆気に取られるっていうか
本当に信じられないって音が多く含まれてましたね。
頭も体でも理解できてないまま、言葉が音として出たって感じが、コナンの驚きを最大限に表していると思います。
「違う!オレは本当に潜水艦を見たんだ!」
ここのコナンのセリフは、珍しい音ですよね。
こんなに感情に任せて吐くセリフもそう多くないでしょう。
貴重な一言だと思います。
「違う!オレは本当に」の部分までが特に、理論も証拠もないけどっていう感じがありありと表されてます。
普段、論理バリバリで話すコナンだからこそ
こういうシーンは貴重ですね。
「あ…だよな」
探偵団バッジで灰原に呼びかけようとして
大声で名前を呼ぶコナンを、博士がやんわりと止めます。
このシーンのコナンの表情は普段みれない表情ですね。
普段は冷静で、頭も切れて、どんな困難でも次の一手を冷静に考えようとする彼だからこそ、身内が危なくなった時の、考えなしの行動っていうのが、高校生味を感じて可愛いなとも思うし、それだけ必死なんだねって思ったりもします。
この瞬間の「あ…」って音?(セリフとして入ってたかな)
すっごく気まずそうな音が、普段聞くことないのでレアだなぁって思います。
普段聞かない音なはずなのに、コナンらしくない!とも思わないのは
それだけ、バックグラウンドや芯がしっかりしてるからだなって思います。
「灰原、ここで待ってろ」
ぜってぇなんとかしてやっからよ!と続くセリフです。
灰原奪還後のセリフですね。
事件の真相が見えた瞬間のコナンのセリフです。
この冒頭の「灰原」って呼びかけるところの息の抜け方が素晴らしかったですね。
灰原、といいながら走り出すシーンなので、座ってから立ち上がるその動きも音として表現されてるにプラスして、ついに事件の真相がわかった彼の高揚も垣間見えます。
ただ単に決め台詞としておくわけではなくて、これもまた彼の頭の中の温度感が顕著にでてるセリフだなって感じます。
「まだだ。もっと引きつけてから」〜「今だ」
潜水艦の場所を特定するため
自分が犠牲になって、潜水艦の真下で待機します。
潜水艦の水流に流されそうになるのを必死に耐えながらのシーン。
すっごい水流だったんだろうなって思った。
これは本当に見てるこっちも苦しかった。すごい。
「あ?…え?」
見せ場後の、倒れた灰原に駆け寄って、人工呼吸しようとしたコナンを掌ですっととめた灰原へ、コナンの「???」な声。
単なる「え?」じゃない音がこれまた絶妙だなって思いました。
ここの「え?」みたいな音、本当に好き。
正確には「え?…んあ?」みたいな音な気がしますが、まじで訝しんでる感じが面白いなぁって思います。
コナンくんこういうところ鈍チンだからなぁ。そこもいいところなんだけどねぇ。素敵です。
この映画の哀ちゃんは始終可愛かったな。
おわり
ということで、
私が生っぽいと思ったコナンのセリフたちでございました。
それと、キールのセリフも始終生っぽかったですね。
セラムン世代の私としては
セラムンと同じ声でここまで低い音ででるかーとか
含ませる音が出せるのすごいなぁって思います。
冒頭、肩を射抜かれた時の「ジン…!」っていうシーンも
ジンって呼びかけたっていうより
「ジン?」って音に近いなって思ったので
あなた、どうしてここに?とか
もっと多くの情報が入ってるなって感じました。
ウォッカから灰原拉致の提案を受けた時も
「私も遠慮するわ。こんな状態だし」と肩を見せた時のセリフも
かっこよさがカンストしておりましたね。
セリフ以上の情報量を載せられる声優さんは本当にすごいなぁと感動するし、聞いてるだけで耳が幸せです。
そんなわけで長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
こんなことを1つ1つ思いながら
アニメみたりしております。
またアウトプットしにきますー。
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