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リアス・アーク美術館に行ってきた。

宮城県気仙沼市にある、リアス・アーク美術館に行った。

目的は、常設展示の「東日本大震災の記録と津波の災害史」を見るため。

私の故郷は福島県浪江町だ。
地震と津波と、原子力災害の被害を受けた町。

私自身も、地震と原発事故によって被災し、避難生活を送った。

実家は未だ浪江町には戻っていない。

正直に言うと、リアス・アーク美術館に行くことは少しこわかった。

どんな感情になるのかわからなかったから。
辛くなるのかもしれない。
何も感じられないかもしれない。
感じすぎてしまうかもしれない。

でも、行かなきゃいけないような気がしていた。
どんな感情になるかわからないけど、その目で見てみたかった。

展示は、とても重かった。
写真と被災物から漏れだしている何かがとても重かった。

一つひとつのキャプションの言葉も。
心を突き刺されているようだった。

まるで見ている人を当事者にさせるような展示だった。
きっと私もそれを目撃したんだろうと思わせるものだった。

何があったのかを伝えようとする強い意思がはっきり感じ取れた。

だから、ただもう受け止めるしかできなかった。

でも多分、1人では受け止めきれなかったと思う。
一緒に行ってくれた大橋さんがいてよかった。
感じたことを話すことで、共感してもらえることで、受け取った重さを分かち合うことができた。

どんな感情になったかを一言で表すのはとても難しい。

ただ、リアス・アーク美術館の震災の展示を見て感じたものを、残しておかないといけないという気持ちになって、このnoteを書いている。

震災の記憶。
13年経って、覚えていること、忘れていること、思い出せないこと、思い出したくないこともある。
記憶を記録として残す。
伝えるには意思が必要。
私も意思を持って伝えたい。

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