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修行ネコ★⑳ウールサッキング地獄ー前編

さて、順調に1つ目のどえらい夜泣き試練『修行ネコ★⑩』

 と2つ目の触れもしないのに爪を切らねばな試練『修行ネコ★⑮』

 

をなんとかクリアした私でした。ヘレンケラー3部作(修行ネコ★⑯~⑱)と化した早朝のメシアピールもそれなりに試練だったかもと今振り返って思いますが、私的には意外と数週間でクリアした気がします。

さて、やはりそれよりも長期に大変だった(今も)試練を今回はご紹介してゆきたいと思います。


猫よ、なぜそのようなものを口にする・・・


あれは2020年の夏が過ぎて、少し寒くなっていた時、ある出来事が起こりました。

ベッドにかけていたウールのブランケットに、なかなか見事な穴が開いていたのです。

・・・・・

そう、食べたのですね。

直径10センチは開いていたので、こんなものをこんなに食べれるもんかい?という疑問も沸き上がりつつ、

これは結構前に買ったけど家にある物の中でも高かったお気に入りなんだよ~~~~!という怒りが瞬間湯沸かし器のように沸き上がってきました。

それも、私がそばにいない時は堂々とブランケットの上でくつろぐほどリラックスしているハルを見て、良かった良かったと満足していた時の、まさに青天の霹靂とはこういうことなのでありました。



天然素材で良かった。体の中に入るものとして💦

と思いつつ、そのあたりからさすが猫です。犬のようにはしつけることができません。かなり怒りましたが、数日後再度ブランケットを噛んで穴をあける、ハル用のベッド代わりの籠に敷いた暖かいポンチョも齧り、タオルも齧り、固い座布団も齧りズタズタに、とエスカレートする日々。

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噛むだけならまだ良いのですが、真冬には騒音防止に床に敷いていた塩化ビニールっぽいマットの端を食べた時はかなり焦りましたが、見事に数日かけて全部吐きました。(ほっ)

はじめの頃はそんな消化もできない異物を食べて、体内から出すことができずに病気になったらどうしよう、と思っていました。


又正直、家にある布製品という布製品を齧られることへの怒りもありました。

ハルは脱いだ靴下も大好きのようで、コットンよりもウールとかヤクとか動物の繊維の方を好みます。

買って間もないものもやられるので、そんな時はほんと悲しかったですよね。。。
不思議なことにシルクはどうやらツルツル感がだめのようで、一度咥えた跡があったけれどもセーフでした。


が、

定期的に布をしがんでいるのです。ご飯の代わりにしてるのかと、お風呂に入るときにおやつをあげてみても治らず💦

こういう行為を『ウールサッキング』というそうです。

そして、

一度やってしまうとなかなか治らないそうです。


振り返ると・・・


はたと振り返ってみると、なんだか気になることがいくつか出てきました。

里親である私を怖がって、二人で遊ぶ遊びはのってこないため、

以前エビのけりぐるみをプレゼントしてみたのですね。

そうすると、まったくキックはないのですが、

齧って齧って、ボロボロにするのです。

その前にひもの先にネズミのおもちゃがついているものをハルに見せた瞬間にネズミ部分に食いつき、バリバリとかみ砕いたこともありました。

キャッチして楽しむ、というよりは、鬼の仇のように、噛みしだくわけです!

もう超絶恐怖です!!!


一説ではウールサッキングはストレスが原因ともいわれます。


いじわるな友人に、どんなストレスがあるんだろうねぇ?とか言われたりします。

色々試行錯誤して色々乗り越えて、という色んな修行道を話していても、

(ハルの問題行為は)ストレスだよね?

とさらり。

問題児を抱える親に言ってごらんなさい。嫌われますよ。

親だって必死だったりするんだからっ。

ましてや人の言葉を話さない猫との意思疎通は大変なんだぞ~~~(里親談)

と少し私のストレス発散もさせて頂いたところで、

その後は、

日々、ハルと私の攻防戦が始まりました。


ブランケット抗争


紺色のウールのブランケットがあんまり惜しかったので、穴を埋めるべく、チェック柄の布で裏表のアップリケを作ったりしたのですね。それはもう可愛くて悶絶してたのですが、

数日後、

再度ズタズタにされました。

慌ててビニールの覆いを出かけるときにかけても、少しはみ出た部分を噛み倒される日々。

うっかり覆いを忘れた日には、

再再度ズッタズタに。

完膚なきまでに、やられました。

逆転勝利に見えたブランケット抗争でしたが、その後完敗いたしました。ものすごい敗北でした。

人生の敗北、認めることも大切ですね・・・・

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(小康状態の時~↑)

般若を隠し持つ私の、ゆる菩薩への道


しかしその後更に恐ろしいことが起こります。

冬掛けの羽毛布団にまで、ハルの魔の手ならぬ歯が忍び寄り、掛けカバーを突っ切って布団を破り、部屋中にものすごい羽毛が舞いました。ああこれこそ高額商品だったわ~!(遠い目)


観たことはありませんか?

テレビドラマで同棲している恋人が枕をぶつけ合って戯れ、

枕の羽毛が部屋中に舞い散ってしまう、でも恋人たちは笑顔。ですよね?


あんなもんじゃなかったです。別に恋人と遊んだわけでもなく、抱き合える恋人でもなく、ただ羽毛の量が半端なく、細かい羽毛があちらこちらに散らばり、(一旦見ないふりをしてしばらく過ごしました)


掃除しても掃除しても落ちている。

ほんと~に大変でした。

一瞬布団カバーも布団も一気に全部ほかそう(捨てよう)かと思いましたが、

気を取り直して、ちょっと無理くりミシンで補修することにしました。

あらゆるものをハルが噛み倒す以上、新しいものを買ってもきりがない。

今、新しい布団をやられた時に、


私は、私は、

般若になりません、という自信がない・・・・

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という結論の元、今、部屋を見渡してもハルがひと齧りしたものたちがすぐ目に入ります。枕カバー、クッション、スリッパなどなど。

とりあえず、ハルのご挨拶の印、と思うことにしています。(菩薩への道)


続きのウールサッキング地獄ー後編では、

又食べた!やめて~~~!と取り乱す本当の理由はなに?!という
キャパ越え手前に行った心を穏やかにするための自己ワークについてとハルの場合のウールサッキング事情について語りたいと思います。ウールサッキングにお困りの方は是非お読みください。

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