見出し画像

子ども理解の要、知能検査WISC-V始めました

ホームページやS N Sでもお知らせしていますが、みこと心理臨床処では、児童向け知能検査W I S C−Ⅴによる心理アセスメントを始めることとなりました。

ウェクスラーシリーズの検査は日本では全国的に支援の要として利用されてきた歴史があります。その最新版は前のバージョンW I S C−Ⅳからさらに洗練されて、子どもの認知発達をより多角的に見ることができるようになりました。お子さんからどのように世界が見えているのか、その一端を知ることができるのがこのW I S C−Ⅴを含めた心理検査であると、私は考えています。

検査結果は、どのような検査種別であれ、困難を抱えている子どもの支援の要となる大切なツールです。

子どもが成長・発達しようとする時、伸び悩むことは多々あります。どんな子どもでもあります。

大人である私たちは、それを忘れてしまっていたり、今の自分になるまでの道筋で、自分の得意不得意を何となく把握して上手くやれるようになっていたりするだけなのです。

翻って、子どもはどうでしょうか。どうしてみんなと同じようにできないんだろう、どうして上手くいかないんだろう、と子どもながらにちゃんと悩み、つまずきからくるしんどさや苛立ちを、一人で抱えている子は多いです。

保護者の方も、学校の先生方も、そんな様子を見て、不安や心配な気持ちで子どもを見守られていることでしょう。

かつて教育センターと呼ばれるところに勤務していた頃は、支援を受けるための検査をたくさんとってきました。子どもに会う度に「今日はなんて言われてきたの?」と聞くのですが、しょんぼりとして、あるいは目にうっすら涙を浮かべて「僕がお勉強できない子だから見てもらいにいくって」「僕がダメな子だから、どこがダメか調べにいくって」と小さな声で言う子どもたちがいました。

その度に、あなたはダメな子なんかじゃないよ、お勉強はこんなふうにすればやりやすくないかな?などと検査結果を元にお話ししたり作戦会議をしたりできるのが、検査結果を共有することの醍醐味だとその頃から思っていて、それは今でも変わりません。もちろん、それは保護者の方との情報共有においても同じです。日常の困りごとの全部が全部、検査結果から現れるわけではありませんが、その子の困りごとを改善する手立てを発見、提案するツールとして、心理検査は存在します。

私たちみことが目指すのは、あくまでも子ども理解のための検査です。現時点でお子さんがどんなふうな育ちを遂げているかお知りになりたい方、学校や家庭で何かお困り事のあるお子さんをお育ての方、どうぞ我々にご相談ください。きっとお力になります。
                  (C.N)

詳しくは、ホームページへ ⇒https://mikoto-kokoro.com/test.html


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?