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拝啓、みこと心理臨床処 様

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2023年から始まったみことスタッフ3名によるリレー方式の往復書簡コラムです。 みこと心理臨床処の雰囲気を、皆様に、感じてもらえたらと思います。
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2023年6月の記事一覧

心の旅

 旅って良いものですよね。いつもと違う時間、いつもと違う場所、いつもと違う風景。その一つ一つが新鮮で。    旅先で見つけた景色に、心が奪われる経験をしたことはあるでしょうか?  例えば、一面のすすき野原の上に浮かんだ三日月の美しさや、夕陽が富士山のふもとに沈んでいく姿や夕闇と合わさって溶けていくような空の儚さや、高台から見渡した小さな町と海の光などのまぶしさ、などなど。  このような景色の中にたたずんでいると、自分自身もその世界に包まれているような、ずっと見ていたい

ひとり時間 ひとり旅

「誰かのために整えること、一人でいること」は、イイねを押したくなるくらい同意だ。私にとっても、三茶庵でのひとり時間は心地よい。みことの仲間がいると分かっていて、会いに行くのもとても楽しい。そういう意味でもサードプレイスかなと思う。私の場合、三茶庵ではひとりで仕事をする時間が多くて、その次が勉強時間で、なかなかのんびりすることに時間を使えてないなーと思うのだけど。 そんな三茶庵でのひとり時間の話から、ひとり旅の話にしてみよう。つい先日、とある学会に参加するために広島県福山市

誰かのために整えること、一人でいること

 三茶庵は我々にとって多機能オフィスである。予約がある時はもちろんカウンセリングルームになり、予約がない時にはなるべくバッティングしないように気を遣い合いながら、3人それぞれの個人オフィスにもなるし、3人揃っての打ち合わせやお茶をすることもある。部屋の備品は新しく買ったものもあれば、ある物を持ち寄ったり個々に追加購入したりしたものもある。  ここ三軒茶屋は誠に交通の便が良く、買い物や気晴らしの散歩も手軽にできて、とてもよい街だ。要するに、街も部屋も、たいへん居心地が良い。

あれもこれも、失敗じゃない

 チャットGPTやお手紙のことを書いた後に、私は、「合理性」ってことについて考え始めている。 「効率化」について考えていると言ってもいい。  そして、そんなことを考えているうちに、「解釈違い」という話題が出てきて、ふと、こんなことを連想してしまった。  何でも、自分で試してみたいって思うことは、人生の中のどこかしらの年齢で、誰にでもあることと思う。自分で一生懸命考えて、精いっぱいやってみてそれでもなかなかうまくいかなくて、もがいて苦しくなる。そんな時に、「こうすれ