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ギメルリングとは|由来やギメルリングの魅力について


2本のリングが絡み合い、一つの指輪になったギメルリング。

おしゃれな形と、アレンジの豊富さで、他の人と被らない、自分たちらしいデザインをお探しの方に人気の結婚指輪です。

今回は、そもそもギメルリングとは何か、鶴のギメルリングの特徴やこだわりをご紹介いたします。



1.ギメルリングとは


ギメルリングとは、2本の指輪が知恵の輪のように繋がり、重ね合わせると1つの形になる指輪のことをいいます。

あまり見ない形なので、新しいデザインのように思われるかもしれませんが、その歴史は古く、古代ローマ帝国時代まで遡ります。

「Gimmel (ギメル)」という言葉は、「双子」を意味する、ラテン語の「germellus(ゲメルス)」に由来しています。

ぴったりと重なるように、繊細な職人技でまったく同じ形に仕上げられた2本の指輪は、まさに双子のようです。

もともと、ギメルリングは婚約指輪として使用されていました。



婚約期間中は2本を1本ずつに分けて、それぞれが大切に身につけ、結婚式を迎えると、重ね合わせて1本の指輪として花嫁が身につけたそうです。

16〜17世紀にはヨーロッパで結婚指輪として流行し、ふたりの堅い絆を象徴するデザインとして今日まで長く愛されてきました。

2.鶴でお作りするギメルリングのこだわり


鶴のギメルリングは、2本の指輪が柔らかな線を描き、絡み合っているのが特徴です。

「ふたりが一つの夫婦(家族)になる」というイメージをデザインに込めました。

平行に並んでいた2本の指輪が、中央で交わるデザインは、これまで別々の道を歩んできたふたりが、縁を結んで、これから共に歩んでいく様子を表しています。



一見すると、インパクトのあるデザインだと感じられるかもしれませんが、実際に指にはめてみると、その自然な印象と着けやすさに皆さま驚かれます。

これは、手に馴染むように緻密に設計されたデザインと、職人の繊細な手仕事によるものです。一般的な指輪に比べて、ギメルリングの製作はとても複雑で手間を要します。

まず、同じ形に鋳造された2本のリングを用意します。この時点では、2本は独立した状態。


片方の輪に僅かな隙間をあけて、もう一方を差し込み、隙間の断面を溶接することで、繋がったひとつの指輪になります。

しかし、ただ組み立てるだけでは、完成形のようなぴったりと重なる印象にはなりません。

繋げる前に、完璧に組み合わさるよう、慎重にそれぞれの形を整え、繋げた後には、その形を崩さないように、サイズや幅の調整、仕上げという磨きの作業を行います。

少しでも形が狂ってしまうと2本の間に隙間があいてしまい、見た目だけでなくつけ心地にも影響してしまうため、全ての行程で細心の注意を払い続けなければなりません。

鶴では、日本製にこだわり、職人がひとつひとつ手作業でお作りしています。

工房が併設している代官山アトリエでは、職人さんの仕事を間近で見ることができ、集中して行われるその繊細な作業は、こちらまで息を呑んでしまうほどです。

熟練の職人技で大切につくられたギメルリングは、一生ものに相応しい美しさと、着けやすさを兼ねそろえた指輪となり、おふたりのお手元で輝いてくれます。

3.アレンジ豊富なギメルリング


オーダーメイドブランドである鶴では、お好みの要素を詰め込んで「おふたりらしい」指輪をお作りすることができます。

沢山あるデザインのなかでも、2本の指輪で構成されたギメルリングはアレンジのバリエーションがとても豊富です。

2つの素材を組み合わせたり、テクスチャーを変えたり、幅を調整したり、石をお好みの位置に留めたり…
様々な要素で、「自分らしさ」「おふたりらしさ」を表現することができます。

お二人で全く同じデザインにすることもできますし、それぞれがお好きな印象にアレンジされても素敵です。

100種類以上あるサンプルリングを手に取りながら、ひとつひとつデザインを決めていく時間も、おふたりにとって大切な思い出になることかと思います。

結婚指輪のサンプルリング一覧

4.アレンジ例のご紹介


実際にお客様にお任せいただいたギメルリングの結婚指輪をいくつかご紹介いたします。

◆色違いで作成したデザイン


<左のリング>
プラチナ(Pt900)×イエローゴールド(K18YG)

<右のリング>
プラチナ(Pt900)×ピンクゴールド(K18PG)


それぞれお好みの色で作成されたギメルリング。お二人とも片側に、和紙のような独特な風合いの「錆」というマット加工を施しています。

丸みのある「平甲丸」という形でお作りしたので、あじわいのある「錆」と組み合わさり、柔らかで優しい印象の指輪に仕上がりました。

◆ワンポイントでダイヤモンドを留めたデザイン



ダイヤモンドを1石留めたデザイン。男性と女性のリングを上下に重ねると、石が向き合うように対角線上に留まっているのも素敵です。

男性はすっきりとした印象の「ヘアライン」、女性は縦線の煌めきが美しい「サテン荒(縦)」というマット加工を片側におかけしており、質感の差も楽しむことができるデザインです。

◆ぬくもりのある「木の彫り」を取り入れたデザイン



おふたりともにイエローゴールドの部分に「木の彫り」という、木の幹のような模様が美しい彫りの加工を施しました。

プラチナの部分には「錆」のテクスチャーを取り入れ、ぬくもりを感じられるこだわりの詰まったデザインです。

この他にもさまざまなアレンジのギメルリングをおつくりさせて頂きましたので、こちらも併せてご参考いただければと思います。

ギメルリングのアレンジ一覧

5.まとめ


今回はギメルリングとは何か、鶴のギメルリングの特徴やこだわりをご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

伝統があり、結婚指輪にふさわしい素敵な意味合いが込められたギメルリング。お好みの要素を組み合わせた、他の人と被らないおふたりだけのギメルリングはきっと特別な指輪になると思います。


見学やご試着のみのご来店もお待ちしております。おふたりらしいデザインを探しに、ぜひアトリエに遊びにきてくださいね。




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