長女が発達障害(ASD)と診断された日に感じたこと(父目線)
1 概要
妻は発達障害とまでは認識はしていなかったようだが、それとなく感じていたらしい。
私は、単なる成長の途中・個性程度に感じていたので、長女が発達障害 (ASD)と診断されたと聞いた時は少しショックだった。
ただショックとともに少しほっとした気持ちになったのも事実。
6歳の長女の人生は長く、早いうちに発達障害(ASD)と認識でき、発達障害(ASD)とうまく付き合っていく方法を家族で考えていきたい。
2 経緯
(1)6歳になっても外でトイレに行けない。
2~3歳の頃から音等に敏感で、家以外の場所でトイレはできなかった娘。
3歳児検診等で相談しても、まぁそういう子もいるからと経過観察が続く。
幼稚園に入園しても外でのトイレはできないまま。幼稚園等のいつも行く場所のトイレは最初のうちは、嫌がるものの、なんとかできるようにはなる。
いつも行く場所等の安心できる場所でのトイレはできるが、初めて行く場所ではトイレが我慢できずに漏らしてしまうのではなく、トイレの中に入ることができず、漏らしてしまう事が継続。
最近のトイレはウオシュレット等があり電源とつながっているが、その電気の音やちょっとした水が流れる音が怖いようで、入り口で涙を流して体を震わせて怖い・怖いと言ってしまう。
こんな調子で6歳の長女が外でトイレができないため、家族での遠くの外出もできない状況が継続。
(2)検診や行政の相談窓口等に相談してみるも経過観察が続く
3歳児検診等で相談してみるもまだ小さいから、トイレに行けない子もまだいるからと特に問題はないとの判断。
4歳・5歳と病院や行政の相談窓口で相談してみるも幼稚園の年少・年中さんならトイレに行けない場合もある。本人の気持ち次第。
トイレへの恐怖心もじきに薄れてくる等と説明を受ける。
一度、音が怖いということで防音イヤホンを購入し、つけさせてみるもあまり効果なし。
(3)意を決して児童向けの精神科を受診
精神科・心療内科は成人向けのところでも最近は、うつ病等で予約でいっぱい。
児童向けの精神科・心療内科はそもそもあまりなく、ようやく見つけても、紹介状が必要、初診向けは一時的に中止等の状況でなかなか診てもらえない。
なんとか初診も可能な児童向けの精神科を見つけるが、予約がいっぱいでなかなか予約ができず、なんとか予約できてから2か月後にやっと長女を診てもらえることに。
3 児童向けの精神科での診断結果
家族で受診。私は次女が暴れまわるので、次女を連れて直接受診状況は見れていないのだが、30分くらい長女への問診・絵を描く等があってから、先生に受診の流れとのこと。
長女とのやりとり等を通じ、先生からは発達障害(ASD/アスペルガー症候群)との診断結果。
アスペルガー症候群かどうかを判断するチェックシートを妻は見たらしいが、長女の行動にて思い当たる節が多く、納得したとのこと。
4 長女がアスペルガーと診断を受けて
まだ正直、気持ちの整理はついていない。
とりあえずネットでアスペルガー症候群・ASD・発達障害等と検索している状態。
色々と不安が頭をよぎる。
ASDは「アスペ」と言われたりするようなので、長女は小学校入学後虐められないだろうか、人生の節目となる受験、就職、結婚はできるのだろうか。
ASDの人と一緒に働いている人の苦労や愚痴が山のように出てくるので、長女は就職できるのだろうか、ASDは障害者として障碍者手帳は貰えるのだろうか。
障碍者手帳を貰うとこんどは障害者として一生生きていくことになるのだろうか。
ただ、アスペルガー症候群という明確な障害名がわかったことで、これまで悶々としていた悩みに終止符が打たれたのも事実。
また長女のトイレ問題や初対面の人とほぼ話せない問題等も長女の性格なのか、育て方なのか、どうしてだろうと悩むこともなくなり、対処方法等も明確化できたのはよかった。
家族にて上手く長女の障害と付き合い、また長女には人生において障害とうまく付き合うすべを覚えて貰おうと思う。
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