サンドイッチマン風ネタ~結婚相談所
「あ、ここか有名な結婚相談所ツヴァイって…どうしようかなあ、やっぱりなんか躊躇しちゃうな…でもまあいっか、ここまで来たんだし。話だけでも聞いてみよう」
(伊達ちゃんすりガラスのドアを開けて中に入る)
「あのー」
「いらっしゃませー」(富沢さん満面の笑みで)
「あどうも。こちら結婚相談所のツヴァイですよね」
「違いますよお客さん。結婚相談所のヤヴァイです」
「え、ヤヴァイ。ヤバイ結婚相談所なのここ」
「ええ。本日はどんなものをお買い求めですか」
「は。ここ結婚相談所でしょ。買いに来たんだじゃないよ買いに来たんだじゃないよ」
「よくいらっしゃるんですよね、結婚相談所に女性をお買い求めになられるお客様が。パンフレットやパソコンで女性を確認してもなかなかわからないじゃないですか。
ですから、サンプルでだいたいこんなイメージっていうのが分かるように実際の女性をご用意しているんです。もし気に入ったら連れて帰ってください」
「それって別の、警察に捕まるサービスだろ。
え!?実際に女の子がいるの、実際に…。相談しに来ただけなんだけど」
「はははは。お客様、最近はこの業界も競争が激しいんです」
「まあそうだろうな。結婚できない男性増えてるし。まあ他人事みたいに言うけど俺もそうなんだよね」(伊達ちゃん照れ隠しに笑う)
「そりゃそうでしょうね」(富沢さん言い放つ)
「そりゃそうってなんなんだよ、失礼だろお前」
「ええっとではお客様には…」
「ファイルをめくる前に一言謝れよ。なんで仕事に取り掛かっているんだよ」
「すいません」
「すいませんですめば警察いらないよ」
「じゃあ呼びましょうか」
「は」
「困るのはお客さんなんじゃないですか」
「何なんだよ、おれは何もしてないだろ」
「ではお客様には」
「だから仕事の話に戻る前に…」
「確かにヤバイ結婚相談所を運営しているのは私ですけど、来たのはお客さんじゃないですか」
「いやだから、ヤバイって分かってたら来なかったよ」
「こんなタイプの女性いかがでしょうか」
制服を着た女子高生が笑いながらパンフレットを持ってくる
「は!?ほんとだ実物いるんだ。なんだこれ、このパンフレットの中身全部制服着た女子高生じゃねえか」
「いまですね、結婚できない男性の中には女子高生と結婚したいという人も大勢いらっしゃるんですよ」
「ああ、そういうのもあるかもね」
「それで、この中で気に入った子がいれば手配します」
「手配ってなんなんだよ、俺は相談に来てんの。相談だけだよ。なんでそういう性犯罪の方面に俺を誘導するんだよ。
とにかくね、親にもさそろそろ結婚しなさいってしつこく言われていてさ。
たしかにね、親安心させたいというのもあってさ。
それに、会社で仕事に疲れて帰ってくる家庭がある、結婚した奥さんがいる。これだけで頑張れるってあるだろ」(伊達ちゃんスマイルで笑う)
「ちょっと何いってんだかわからない」
「なんでわからないんだよ。お前幸せな結婚を斡旋する仕事やってるんだろうが」
「では、この子がお気に召さないのであれば」
「うわ今度は女子大生みたいのが来た。まじで大学以来だなこんな子と至近距離なんて…」
「いいいい、そういうのじゃなくて俺もう40過ぎてるしさ」
「もっと年上の人がいいな。女子大生はちょっとなあ…」
「ではこんな感じはどうでしょうか」
「うっわーなんだああ、ひとみばあさんみたいだ...というかあなた志村けんさんですよね!?」
「ひとみと申します」
「いやごめんなさい。もう少し若めがいいです」
「おいしかったですか。ありがとうございますぅ。でも本日もうワカメがないんですよ。すいませんねえ。お客さんすいませんが、たけのこの甘辛煮じゃだめですかねぇ…」
「THEひとみばあさん」(伊達ちゃん絶句)
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