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みこちゃんはじめてコロナの記事を書く

綿入れを一枚余分に着込んでいる人が、自分の綿入れを脱げるかどうかにある。そうでなければ文学に希望はなく、文学は悪のためのものになってしまうのだ。

もし当時アウシュビッツで詩を書くことのできる人がいて、またその詩が伝わったのなら、アウシュビッツはあんなに長くは続かなかったはずで、あんなにたくさんの無辜の命が蟻のようにファシストに踏みつけられた上に捻り潰されることはなかったはずだ。

「厄災に向き合って――文学の無力、頼りなさとやるせなさ」
閻連科 二〇二〇年三月四日、隔離中


 昨日、御年83歳の祖母が転倒して上半身を激しく打ち、救急車で搬送されて、検査受けてました。

 さすがに昨日は疲れたので、ちょっとNOTE本体もサークルも、別NOTEも、ブログもツイッターも限りなくお休み。多少ちょこちょこやった方が疲れが取れるので、ほんのちょっとだけちょこちょこ。

 結局複雑骨折で手術が必要と判明し、入院手続きやら入院準備やらで@@だったのですが、ハプニングがありました。

 骨折の具合を確かめるために撮影した、祖母の上半身のレントゲンに写った肺に影があるというのをコロナウイルスだと医者が判断。

 普段から祖母の家と行き来し、救急車に同乗した私も隔離されて検査に回され、私も隔離部屋に缶詰でした。

 いっきにコロナウイルスというパンデミックが間近に迫りました。

 志村けんさんの笑顔がやさしく浮かびました。自分の死も意識しました。


 大病院だったせいもあると思うけど、病院の隔離体制というのは、今すごいもので、その病院ではコロナ患者と疑われた人専用に、敷地の隅のプレハブ小屋立ててました。

 私もそこに入れられてました。

 結局その肺の影は、祖母が昔患った肺Mac症の痕跡だったということが分かって、隔離を解かれました。この間、祖母と私を隔離しつつ緊迫した様子で事態は進行。7時間くらいたってやっと誤診と判明。検査に7時間ではなく、待ち時間も入れてです。

 結局誤診と判断が覆った結果は、医師の冷静な判断により、お薬手帳にある情報を元に祖母の既往症を片っ端から病院の担当医に電話して、「レントゲンにコロナらしい影が写っているが、そちらの病院で治療した肺の経過を教えてくれ」「その症状が今この時期、コロナと疑われるような画像となりうるか」などを聞いてくれたようでした。

 PCRで検査すると最短1日長くて数日かかりますからね。

 プロフェッショナルとはいえ、すごいなと思いました。

 国民は苛立っていますし不安なので、医師がだらしない、国の対応はいつも不十分だ、みたいな感情を持つ人もたくさんいるのはある程度やむを得ないと思います。

 私も、昨日までそうでしたし。

 でも、医療崩壊スレスレのところで激務をこなしているお医者様を見て、自分のできることは何かなと改めて思いました。

 現在のコロナ医療は、コロナ患者を治すというのではなく、まず拡大しないように罹患を疑われた人を缶詰にする。これしかできていないのだということをまざまざと体験しました。


 私はどうやって、自分の綿の入っている上着を脱ぐことができるのだろう…。


 文学、マーケティング…。

 アホバカみこちゃんキャラ。

 大阪出身のお笑いへの情熱。

 性格を拗らせたおじさんキラー( U_U)。

 ケバブ、大根おろし、ひき肉ミンチ。
(みこちゃんサークル限定内輪ウケ)


 明日もある

 明後日もある

 これは長い静かな戦い。

 自分は何ができるだろうか…。

 自分のためにも、誰かのためにも、医療関係者のためにも。

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