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【文学部】褒めるところの一つもない相手を褒め殺しにしてその気にさせる文章


褒めるところのない人を安易に褒めてはいけない

 さて、なんだかいかにも洗脳っぽいタイトルになってまいりました。

 人を褒めること、この大切さは誰しも納得すると思います。特に子育てを実際経験されている人や、部下、後輩という人と日常接している人は特にそう思うでしょう。

 これはとても大切なことです。しかし、そこは褒められない。無理すると嘘になるというケースもあります。

 間違っても褒めるに値しないところを一生懸命褒めてはいけません。例えばどう見てもブスにしか見えない人に、あなたほど美しい人はみたことがない、と何度も繰り返し言うと相手はしまいに怒り出します。

 頭の良くない人に頭がいいといい続けても、最初は困惑しているだけですが、しまいにやはり「バカにしているのかお前」という話になります。

 心にもないことは禁物です。それは褒めてその気にさせるどころか相手に失礼です。

褒めるところがない場合に別のことを探すのはよくない

 ここで出てくるのが、ブスの女の子に「でも性格は良いよね」。頭の良くない人に「でも家が資産家だよね」という、これを読んでいるほとんど全員の人がやろうとする善良な行為です。

 しかし、ちょっと待ってください。時にそれは危険です。

 あなたはもしかすると、まわりがヒヤヒヤするフォローになってないフォローをやっているかもしれません。ブスの女の子に「でも性格は良いよね」頭の良くない人に「でも家が資産家だよね」ということ。これは性格を褒めているのでもないし、お金持ちだということを褒めているわけでもありません。

 ブスにもかかわらず性格はいいので彼氏できる可能性あるよ。頭は良くないけど金もっているから生きていけるだろ。こういう新しいケンカを売っていることになりますので、やめておきましょう。

 これは意外と気が付かずにやっているひとが多いです。あなたがひとつも話題に出していなくても、もしかすると相手は常に、自分はブスである、自分は頭が悪いということを根深い劣等感として持っているケースも多いでしょう。

 このような人は褒められるということ自体に警戒感を持っているのです。あなたの褒め言葉には裏がある。それは自分が触れられてほしくないブスであること、頭が悪いことを遠回しに批判しているのだ、「コノヤロー」と思うケースも多いのです。

別のことを探さずに本当の自分に気が付かせて洗脳する

 こんな例を思い浮かべてください。

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