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みこちゃんの小説集~夜の観覧車

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今日も世界はギリシア悲劇を上演し、 人の世の悲喜こもごもはまるで観覧車のように巡り移ろう。 ここの小説達は、貴方の元へと届くことを願う言の葉の紙飛行機。 どれか一つでも、貴方の心…
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記事一覧

【新作小説】あばずれ

 小鳥の囀りが、二階の自分の部屋の人差し指が入るほどだけそっと開けた窓から聴こえた。登下…

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【短編小説】唇で塞がれしもの

    1 ある習慣   閑寂なといえば聴こえの良い言葉になるが、夫が出勤した後の、この…

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【SF小説】過去から届け物をしてくれた

 おそらく確か渋谷で落としたはずのスマホが、なぜか次の日曜日の夕方に家のポストに入ってい…

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【短編小説】今会いに行くよ

 静香は泣いていた。  泣いている理由は分かっていたけど、気が付いていないふりをして「ど…

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【短編小説】また冷蔵庫を開けるまで

 小学校三年生の時にパパとママが離婚をした。離婚という言葉はまだ分からなかった。ある日の…

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【短編小説】かつて「銀座」という街があった

 銀座という街が、いつしか日常になっていった。  はじめは、銀座で働くということがとても…

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【官能小説】金曜日の微かな自信

 意外とみこちゃんの官能小説はウケがいいようなので、また書いてみました。それと、官能小説ではありませんが現在、丸武群さんと、個人メールしながら共同小説コラボしております。近々丸武さんのところで発表されると思いますので、お楽しみに(^▽^)。 =================  目を閉じてから、とても長い時間がたったように感じたけど、実際には数分程度みたいだった。  この平日のたった30分のホテルのデートのために、私は生きているようなものだった。  放心状態から目が覚め

【遺稿シリーズ】第十一夜〜菊の花の眠り

 ちょっとシリーズ展開の間が空いたので、前フリを。すっかりお笑い芸人だと思われているみこ…

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【遺稿シリーズ】第十四夜〜詩人の恋人

みこちゃん家の仏壇の下から、某文豪の未発表の遺稿が見つかったので掲載しました (゜0゜) …

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【短編小説】汚れた翼の燕

『大仏の 鼻から出たる つばめかな』 小林一茶のこの有名な句を知る数年前。 桜舞う鎌倉で、…

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影法師から目をそらさずに(終話)

ぼくは朝起きたらよろけたんだ あれは夢だったのか…… その現実が受け止められなくてね ど…

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影法師から目をそらさずに(第4話)

(第四話) 涙を流しながら 自分の影法師を踏みました 踏めるんだね 泥の中に蓮の葉が育つ…

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影法師から目をそらさずに(第3話)

(第三話) 影法師を踏むことは 寂しいけれど一つの出逢いであり 別れであるんだよ もう「…

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影法師から目をそらさずに(第2話)

(第二話) 「消えるものの中に本当のものがほの隠れする」 静かな口調だったけど君はしっかりとそう言った このことははっきり覚えているんだ ぼくの生きていく宝物のひとつなんだ 逃げる影法師後ろから背中を突き落としてやる はずみでね はずみで影法師を踏めるかもしれない 自分では踏めないんだよ うっかり踏んでしまった犬のうんち なんだかその中に後悔とともになんだかわけわかんない涙と それと同時に幸せの予感がしませんか 去りゆくものは 去りゆく者は美しい