入院4日目【痛みとの闘い方】
こんにちは、あるいはこんばんは。mikoです
子宮筋腫核出のための腹腔鏡手術から2日間が経過した朝。
手術当日の夜は1時間に1度覚めてしまう目が、2時間に1度と少しずつ眠れるようにはなってきましたが
身体よりも心が狂っておりました。もともと自律神経は乱れやすい体質なので、おそらく子供の夜泣きとかを乗り越えられるタイプではありません。世の中のお母さんって本当すごいなぁ。。
そしてやっとまた眠れそうなタイミングで、ついにアレが元気よく強制的に運ばれてきます。
3日間ぶりの食事
写真を撮るだけの余裕があるならまだマシだなと。今となっては思えます。
妹が管理栄養士ということもあり。
こんな食事が出たよ〜、とか
このぐらい食べれたよ〜、というのを
家族のLINEグループに送ってあげたかったのです。
身体を起きあげることができなかったのでリモコンを使ってベッドのあたまを限界まで上げ、
腕を伸ばしてなんとか食事に手が届く。写真を撮るだけでなく、食べるのもやっとでした。
水を飲んだだけで悲鳴をあげる胃が気になっていましたが、食べないわけにもいかなかったので恐る恐る口に運びました。幸い、痛みはありませんでした。
3日間ぶりの食事って、人生で初めてかもしれません。
砂糖のようにも感じるお米(五分粥)の甘み、
病院食とは思えないほど強く感じる、惣菜の塩味。
調べてみると、どうやら断食中は味覚を司っている味蕾(みらい)といわれる味細胞が修復されたり、味覚を電気信号として脳に伝える神経伝達がスムーズになることで
断食前と比べて味覚が変わることが多いそうです。素材そのものの味を感じることができるようになるとか。
人間の身体ってすごいですね、、!!!
完食はできませんでしたが、1時間ほど時間をかけながら思っていたよりもたくさん食べることができました。
痛みとの闘い方
『徐々に今の痛みは良くなっていきますよ』と何回言われても、入院生活はただでさえ長く辛く感じるもの。
退院して元気になっていくのは良いことですが、当時の時間感覚や痛みを忘れて
『腹腔鏡手術なんて全然大丈夫だったよ!💪🏻』などと無責任な発言、私は絶対にしたくない。
人間は本当にショックな記憶ほど脳に害を与えるので、忘れるように細胞が勝手に働く生き物なので仕方のないことのようにも思えます。
この記事を作成しているのは退院から2日間後ですが、もうすでにうろ覚えなことも多いです。
どんな手術であれ当日までに不安を抱えたり、術後苦しんでいる人達の気持ちを少しでも和らげるためのヒントを
私なりに共有させていただきたいと思います。
❶深呼吸に集中する
とりあえず深呼吸を意識して続けます。痛みに集中してしまっている時は大抵過呼吸になっています。妊婦さんが呼吸を整えるのは痛みに集中しないようにするため、だそうです。
❷アイマスクで心穏やかに
外部からのあらゆる光に敏感になりやすいので、アイマスクがあるだけでかなり心が落ち着きました。術後は高熱が出ますが、少し落ち着いてくればホットアイマスクも気持ち良いです。
❸冷えピタでリフレッシュ
発熱している時、看護師さんができるのはアイス枕を用意することのみ。冷えピタは持ってきてくれません。アイス枕よりもちょうどいい熱冷ましになり、気持ちのリフレッシュにも効果的です。
❹ベッドの角度を調整して少しでも楽な体勢を見つける
術後は傷が気になりすぎて寝返りが打てないのも眠れない理由のひとつ。あたまや足の角度調整が可能なベッドなら、出来る限り機能を活用して少しでも楽な体勢がつくれると楽です。
❺音楽を聴く
イヤホンを使ってお気に入りの音楽を聴く。普段音楽配信アプリに課金していなくても、この時だけでもストレスなく好きな曲を好きなだけ聴けるようにしておくのも良いかもしれません。
ノイズキャンセリング機能付きであれば、寝たい時の耳栓にも◎
❻SNSはなるべく見ない
●面白い投稿→笑ってしまうと傷に響いて笑えなくなります。。
●美味しそうな投稿→食欲がないのにも関わらず、しばらく食べれないであろうモノに想いを馳せて落ち込みます。
●職場関係の人の投稿→自分が仕事できる状態でないことに罪悪感を感じてしまいます。
●ネガティヴな投稿→健康な時ですらメンタルへの悪影響をもたらします。
❼無理せず盛大に痛がろう
私は夜通し声に出しながら唸ってました。相部屋でしたので、同じ部屋で入院していた方からしたらかなりうるさかったことでしょう。
相部屋だから気を遣ってしまうかもしれませんが、痛かったりうるさかったりするのはお互い様です。
看護師さんから『腹腔鏡手術ごときで・・』とでも言いたいような冷たい視線を送られても、気にせず痛い時は痛いと伝えましょう。
1人で抱え込むよりも楽になります。
婦人科に入院するということ
婦人科に入院するということは、出産前後の妊婦さんだったり婦人科系の疾患を抱えた人たちが同じ病室や病棟にたくさんいます。
夜中に赤ちゃんの泣き声が聞こえたり、看護師さんやお医者さんたちが常にバタバタと動いてます。
面会時間には患者さんの家族である小さいお子様が来る可能性も高く、とても賑やかです。
大きな総合病院の中でも産婦人科は唯一“生命が誕生するフロア”になっているので雰囲気も比較的明るいです。
ただ、それと同時にとても残酷だなぁと思うこともあります。
無事に産まれてくることができなかった命と
子どもを授かりたくても授かれない人達。
そして、何事もなく出産を終える人達が同じ空間にいるのです。
霊感があるわけではないのですが、光と闇が行き交う空間で蠢く魂や人間の念を感じました。
一刻も早く退院したかったのです。
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