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結婚しなくても幸せになれるこの時代に


健康的な食事は映えない

結婚式まで残り13日。人生初の入院が決まった夜。

翌日に入籍するはずだった婚約者やその家族、
職場の人たちやウェディングプランナー、
前撮りも頼んでいた知人のカメラマン、
そして実の家族に連絡を取り、バタバタです。

多くの人を驚かせ、振り回してしまっている中でどうしても興奮を隠しきれない瞬間がありました。

そう、生まれて初めての入院食。

誰かに作ってもらう食事のありがたさを感じます

小さい頃から、どんな病気をした時も食欲だけはありました。

「人間、食べられなくなったら終わりだからね。」母がよく言っていた言葉です。

しかし食欲に反して、身体が食べ物を受けつけてくれないことに気づくまで時間はかかりませんでした。

普段はお腹がいっぱいでも、“食べ物を残す”ことは非人道的だと考えているので多少苦しくても残さず食べることを意識していました。

そんな人間が、お米とカレーを半分ずつも残してしまった。唯一楽しいと思えた食事の時間すら、ストレスになってしまったのです。

せめて毎食を写真に記録して家族へ送るのが楽しみでした。そして、本当に健康的な食事は全く映えないことに気づいたのです。


華やかな同棲生活に潜む孤独と歪み

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