「お母さんなんて大嫌い!」 「お母さんだってにんじん嫌いなくせに!」 「そんなこと言うなら、食べなくていいわ!おうちも出て行きなさい!」 「分かった!家出しちゃうんだからね!」 タカシとリカは、お母さんとケンカをして、家を飛び出しました。 仕事を終えて帰ってきたお母さんは、いつものように夕ごはんを作ってくれました。ふたりとも、おなかはペッコペコ。でも、今日の夕ごはんは、ふたりの大嫌いなピーマンの肉詰めとナスの煮浸し、おまけにきのこのたっぷり入ったお味噌汁だったのです。 「わざ
もしかしたら、歌が好きなのかもしれない…大好きなミュージカルを思いっきり歌ってみたい。3年前にミュージカルを観に行ってから、歌詞を見ないで歌えるくらいまで歌い込んでいた。「テレビの音が聞こえない」と怒られつつ、いつのまにか私の歌を聴いていたふたりの子どもたちが、ミュージカルナンバーを何曲も歌えるようになっていた。やっぱり私は歌が好きなのかもしれない…歌を習いに行ってみようと決めた。 私が習いに行くか考えていると話すと、子どもたちも歌を習いたいという。それなら親子で習いにいこ