アイロンが必要な服なんてないはずなのに

2ヶ月ぶりに出社をすることになり、急に前日緊張し始めた。夜中に眉毛を整え、着る服を選び、おまけにアイロンまでかけちゃって。入社1週間くらいの新人みたい。


ニュースで見ていたので覚悟はしていたが、電車がフツーに混んでる。11時の出勤時はまだしも、帰り17時に乗ったら、おじさんの背中が目の前にあった。結局この感じ、ずっとなくならないんだろうな。日本に限らず。


久々の出勤の楽しみはもちろんお昼ごはんで、通常出勤していた頃は週1回で通っていた定食屋さんに行ってみた。激混み人気店だが、さすがに人は少なく、それでも1つ飛ばしでテーブルが埋まっているくらいにはお客さんがいた。なんせ激混み店なので、普段は店員さんも忙しさゆえに淡々としているのだが、いつもの半分程度だからか、外国人で日本語は話せるけど字が読めないお客さんに対して、丁寧にメニューを読み上げ、どんなものか説明してあげたり、心なしか表情にも言葉にも余裕がみられて、あれ?これが本来の人間のあるべき姿・・・?と嬉しくも切なくも複雑な気持ちになった。そんなことを考えていたら、久々の外食に緊張したのか、店内の照明が暑すぎたのか、オシャレな店内で顔面にとてつもない汗をかきながら、1時間かけて唐揚げ定食を味わった。

自粛で胃袋小さくなりがち。痩せるわけでもないのにキャパが減るの、マジで悔しいよな!!!世界中の美味しいもののために生きているんだわたしは!でも運動したくないから通常通勤に戻らずに胃袋キャパだけ増やしたら太るし、深刻な問題よ。


仕事は、会社でしても家でしても変わらない。ずっと家にいたからそう思っていただけで、会社にいたら会社最高!ってなるんじゃない?という期待をしていたわけだが、仕事は、会社でしても家でしても変わりません。おしゃれな同僚の夏服を見れたことは嬉しかったです。


夜は、家族全員バラバラの帰宅時間かつ母不在のため、食事は各々ということで、久々の出勤だし夜ご飯も外にしちゃおうかな〜〜〜!と思っていたものの、唐揚げ定食1時間かけて食べるような状態の人間が、17時すぎに退社してお腹空いているわけないし、空腹を促すために寄り道するのも気が乗らず、結局KINOKUNIYAでプリンを人数分買って帰った。高いのに行くといつも買っちゃうやつ。本屋だけ行きたかったのに忘れてたことを今思い出した。


家に着いたら急にお腹空いて、もう1軒、オフィスランチ週1行きつけで様子が気になっているパスタ屋に思いを馳せながら、スープパスタを作った。


特にテレビもラジオもかけずに、ぼーっとしながら食べていたわけだが、週末、おじいちゃんと畑でじゃがいもとか玉ねぎを掘ったのが楽しかったことを思い出していた。めちゃくちゃ暑くて、色黒のおじいちゃんがさらに赤く焼けているのをみて爆笑した。なぜか全て同じ箇所が切れちゃっている麦わら帽子コレクションからひとつを拝借し、一番おいしい「収穫」という工程だけをさせてもらった。それをおばあちゃんはずっと家から眺めていた。私はそうやって育ったのよね。

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