テイラー・スウィフトになりたい

きのう、5月の最後の日、27歳になった。

本来であれば、予定通りであれば、普通に仕事だった。もちろんそれは2ヶ月前に中止を決定していたので、昨日は近くに住んでる祖父母も来て、珍しく家族全員揃って、昼から庭でバーベキューをして過ごした。

家族が健康で、それだけで幸せなことだな〜と噛み締めてビールを飲んだら最高だった。


26でも27でも、何も変わらずラジオとNetflixを楽しむ毎日なのだが、最近テイラー・スウィフトのドキュメンタリー映画『ミス・アメリカーナ』がめちゃくちゃ面白かった。

昨今の日本を渦巻くSNSでの誹謗中傷や、「ポップ」な芸能人の政治的発言への批判。これが海を渡ったアメリカでも起きていて、歴代彼氏が全員イケイケ(な印象)でキラキラの恋愛ソングを歌っている人が、こうも戦っていること、知らなかった。

「自分に求められているのは恋愛ソングを歌うことだから」として政治の話をしてこなかったり、それをテレビ番組でいうと、「よくわかってるじゃん、お嬢ちゃん」と言われてしまったり。傷ついても、平気なフリをし続け、それでも意を決して初めて政治的発言をツイッター上でする前は、「えーどうしよう!やばい、この時が来てしまった!!」と部屋で慌てふためき、その後のインタビューでは涙ぐみながらも一生懸命話をしていた。

たくさん傷ついて、そのたびに自分のことを振り返って、考え、鼓舞して、めちゃくちゃ緊張しながらも常に自分の言葉で話しているのが、ほんとうに、ほんとうにかっこよかった。

「大好きなピンクの服も着るし、政治の話をする。」


『ミス・アメリカーナ』を見るきっかけは、叔母が、「テイラー・スウィフトが時折見せるあどけない表情があなたに似てるの!」と言ってきたので疑いつつチェックしたわけだが、当然の如く、全く似てなかった。

でも、この映画を見てわたしを思い出してくれたことがすごく嬉しかった。あんなに勇気があって強くて美しい彼女の姿に、私がちょっとでも映ったなんて。

高校時代から、生まれ変わったら満島ひかりになりたいと思ってきたけど、これからはテイラーも候補に入れたいと思う。

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