見出し画像

歳を重ねても暮らしやすい環境とは

法事で義実家に来ています。
自分の家は自分が暮らしやすいようにカスタマイズしているけれど、いつもと違う環境で過ごした1週間。
暮らしやすさとはどういうことなのかを痛感した1週間でした。



姿勢を悪化させる暮らし方


畳生活のため、つねに床に座る生活。
正座に慣れない人にとっては長く同じ姿勢でいられません。
足が常に圧迫されている姿勢は、足の血行が悪くなり苦痛を伴います。
机が低いので、読んだり書いたりの姿勢を取ると首や腰を曲げたままの姿勢になってしまいます。
これを毎日続けていたら、腰や首が曲がるのは当然。
高齢者が下を向く姿勢で首が固まってしまっている人が多いのは、このような生活のためなのですね。

集中できない


座位の姿勢に苦痛が伴う環境では、読み書きに集中できません。
集中しようとしてみても、長時間下を向いていると首や腰、足に痛みを感じます。
滞在中にやりたいと思っていたことが捗らないのはこのためだと、改めて思いました。

機密性が低い家は行動力を奪う


築50年超えの家は断熱構造でなく機密性が低いため、寒暖差が半端ない。
自然と動かなくなります。
このような環境は行動力を奪っていると感じます。


家は定期的な環境更新が必要


家をメンテナンスしていくという考え方、親の世代にはあまりなかったのでしょう。
住まいについての情報が入らなければ、環境がよくなる、ということを知ることもできなかったでしょう。
長い高齢期を自宅で元気に暮らせるように、環境をいい状態に更新していく意識をもち、計画的に実施していけるといいと思います。


我が家の環境更新


我が家がここ数年で行なった環境更新はこちらです。

・床暖房
超乾燥肌でエアコンの風が苦手なため、今までは灯油のストーブを使用。
今後、灯油の購入や扱いなどストーブの使用が困難になる時が来るかもしれない、と考えていました。
床暖房が暖かいことは体験済み。
床暖房には電気式と温水式の2種類があります。
部屋全体を温められてランニングコストが安い(工事費は高い)温水式を選びました。
工事を行い、床が暖かければ身体全体が温まることを実感。
床暖房だけで冬は過ごせそうです。

・洗面台
中古で購入した住宅なので、洗面台を更新しようとショールームに行きました。
一般の洗面台の高さは75cm、でも洗面時の腰の負担を軽減するためには85cmがいいですよ、と勧められ、85cm高のものを購入しました。
実際使ってみると、腰がものすごく楽。
今まで洗面のために曲げていた腰の角度が全然違います。
施工業者さんに勧められて行ったショールーム。
最新の商品の使い勝手を体験できるので、ショールームを見に行くこと、おすすめです。

・浴室
同じくショールームに行った際に購入を決めたユニットバス。
実は以前から、将来ユニットバスを交換するつもりでいました。
その時点では交換時期は70代半ばになってから、と漠然と考えていました。ショールームで、高齢期に脚力が弱っても入りやすく、さらに掃除のしやすさ、カビの生えにくさ、などがかなり改善された製品がいることを知り、それなら早く交換できた方がメリットが大きい、と判断しました。

・ソーラーパネルと蓄電池
災害時にも通常生活を送るための備えとして設置しました。


その他高齢期に備えた対策として


・調理
キッチンに立つ時間を減らすためのホットクック、ヘルシオの導入。
我が家はヘルシオ以外にも電子レンジを備えているので、コンロを使うことはとても少ないです。
・掃除
ロボット掃除機とコードレス掃除機を併用。
・買い物
生協を利用しています。
日常使う食材は、登録して定期的に注文しなくても届くようにしているので、万が一注文し忘れても安心です。
車社会の生活なので、ガソリン代と時間の節約にもなります。

環境更新についての考え方



住宅の工事はそれぞれそれなりの金額がかかります。
歳をとってからでは、なかなか捻出しにくい金額でも、計画的に行なっていけば負担感が少なくてすみます。
私は、環境要因で在宅生活を諦めるようにはなりたくない、という思いでこれらの工事を進めました。
歳を重ねて心身に負担感を感じるようになっても、暮らしやすい環境があれば長く住み続けることができます。
これからの時代、介護サービスの供給不足、もしくはサービスの制限が起こってくる可能性はかなり高いと思われます。
だからこそ、住みなれた場所で自立できる期間を伸ばすための備えをしていきたいと考えています。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?