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吹奏楽におけるレコーダーのセッティングについて
この時期、夏の吹奏楽コンクール目前!(というか、もう終わってる地域もありますね)ということで毎日全国あちこちでハンディーレコーダーで録音してみんなで聴いて……ということが繰り広げられているかと思います。
けど置き方や設定が適切じゃないばかりにいい具合に録れていなくて、それじゃ鳴ってる音を正しく録れてないのでは……と思うことが多いので今日からできる簡単なセッティング改善術(?)をご紹介。
振動する物の上に置かない
ハーモニーディレクターの上にぽんっと置いて録音スタート!というのが一番よく見かけるセッティングなのですが、特にバスドラムやティンパニなど低音楽器が鳴ったときにいっしょにハーモニーディレクターも振動してしまい低音が過剰に大きく録れてしまったり、振動音がもろに入ってビーっという音が入ってしまうこともあります。
理想的にはマイクスタンドにきちんと立てる(ハンディーレコーダーの場合はマイクスタンドではなくカメラ用の三脚に対応している場合も多いです)、それが難しい場合はせめて直置きではなくピアノの鍵盤に敷かれてるマットを間に敷くなどして柔らかいもので振動を吸収してあげましょう。
遠すぎず近すぎず、適切な距離に置く
特にホール練習などで、審査員席辺りになる場所にレコーダーを置いている場合を見かけます。
基本的に、音源(バンド)から離れれば離れるほど楽器から出ている直接音は減りホールの反射音が多くなってきます。
座って聴く分には響きが多くて楽しい場所なのですが、録音的には反射音がほとんどを占めてしまう場所なので音の輪郭がぼやけてしまいよくわからない感じになってしまいます。
ではどのくらい近づければよいのか?というと、指揮者より前に置いてしまうと特定の楽器とレコーダーの距離が近くなりすぎて特定の楽器の音が強めに録音されてしまうので指揮者の後方1mくらいから、遠くても客席2列目程度までがよいかと思います。前述のとおり、指揮者へより近いほうが直接音が多くて輪郭のはっきりした録音に、遠ざければホールの反射音が増えた音になるのでその辺りの範囲でお好みの近さ加減に調整してください。
高さを稼ぐ
音楽室など、音源から距離をとることが難しい場合は指揮者の真後ろや真横などになってしまうかと思いますが、そのままでは前列の木管楽器との距離が近すぎて前列の木管楽器の音が強めに録音されてしまいます。
スタンドや三脚、なければ机や椅子、譜面台などを活用して高さを稼ぎましょう。
理想的には指揮者の頭上1〜2mくらいの高さですが、天井がそこまで高くない場合は「可能な限り高くする」で大丈夫です。
ただ、蛍光灯の近くにレコーダーをセットすると蛍光灯が「ブーン」という音を発していてその音をレコーダーが強く拾ってしまうこともあるのでそこは要注意です!
なるべくセンターに置く
上手寄りに置けば上手の楽器が強めに、下手寄りに置けば下手の楽器が強めに録音されてしまいます。
理想はセンター!ただし、音楽室などで距離が稼げなくて、さらに高さも稼ぐための道具がなくセンターにしようとすると指揮者の背中でレコーダーがまるっと隠れてしまう場合は、このままだと指揮者が壁になって音がぼやけてしまうので指揮者で隠れてしまわない程度に少しだけ横にずらしてあげたほうがいい結果を生むかもしれません。
以上をまとめると、理想的なマイクポイントとセッティングは
「指揮者の頭上1〜2m程度の高さ、距離は指揮者の後方1m〜客席2列目のセンターにマイクスタンドに立てた上でセットする」
ということになります!
ここまでの知識で結構いい感じに録れるようになるかと思いますが、レコーダー側のちょっとした設定でさらに良くすることもできます。……が、多少難しい話になってくるのでここから先は「読みたい人だけ読んでね」の有料にしておきます。気になる人は続きもどうぞ!
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