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『頭のいい人が話す前に考えていること』から学んだ5つのこと・共感した3つのこと

 ライティングとマーケティングの専門書を買おうと、いそいそと近所の本屋に向かったのですが良いご縁がなく、少しがっかりしていたところ、本書が目に留まり、ついつい買ってしまいました。

 「知りたい!」と思うタイトルと、ぱっと目を引くカバーを見て、思わず手が伸びました。落ち着いた薄い青色の表紙に、明るいピンクの帯。そして、売れ行きを示す数字はゴールドで強調。わかりやすいデザインに、一瞬で興味が湧きました。

 デザインやコピーライティングは、購買行動に影響を与えているんだなと改めて実感しました。

 前置きはさておき。本書を読んで、今後実践していきたい5つのこと(学び)と、そうだよなと共感した3つのことをご紹介します。

今後実践していきたい5つのこと(学び)

・相手の話を理解する(傾聴する)

 私は、仲の良い友人との会話やビジネス以外の会話ーー例えば、同僚との雑談や、仕事の大筋からズレた話、クラスメイトレベルの同期との会話などーーにおいて、分かったふりをして、適当にあいづちや返事をしてしまう癖があると自覚しています。

 話すのを諦めるのは仲を深めるのを諦めるのと同義で、失礼だと分かっていながらも、ついやってしまいます。「どういうことですか?」と聞き返せる、大人の余裕を持ちたいです。

・物事を複数の観点から考える

 何かについて考えるとき、自分の意見とは反対の意見を調べておくこと、統計などの信頼できる情報から物事を立体的に考えること。本書を読んで、「終身雇用制度」や「退職金」の成り立ちを初めて知りました。子どもの頃から知っている言葉で、その是非に注目が集まるけれど、成り立ちには無頓着だったなと自覚しました。

 様々な立場からの意見や物事の成り立ちを調べる癖をつけて、思考を深め、そこで得た「知識」を誰かのために使える「知性」ある人になりたいと、自分の理想像がひとつ増えました。

・言語化のコストを進んで払う人になる

 電話をする人は、嫌われる。それは、言語化の手間を相手にとらせて、相手の時間を奪っているから。電話に限らず、調べたらわかることを質問してくる人っていますよね。私自身、キャリアを重ねるにつれ、そんな人を残念だなと思うようになりました。
 だからこそ、自分が言語化のコストを進んで払う人になりたいと思います。おそらく、その方が私自身の性に合っているので。

・事実と意見を分けて考える

 よく言われていることですよね。1〜2カ月前にもこの言葉に出会ったのですが、時間が経つと、意識の外側に落ちてしまいます。本書でこの言葉に再会し、習慣化できるまで実践しようと改めて決意。

・「ヤバい」「エモい」「スゴい」を明日から使わない

 私自身、こういう言葉を使うのはあまり好きではなく、「ヤバい」「エモい」はその場の空気を楽しむために意識的に発する言葉になっています。
 「スゴい」もこれに続くように、意識して言葉を置き換えようと思います。

共感した3つのこと

・会議では最初に発言せよ(一番偉いのは、最初に案を出す人である)

ー"最初に案を出す"のは勇気もいるし、なにより皆からバカにされないように一生懸命勉強しなければならない。だから、最初に案を出すやつを尊重するのは仕事では当たり前です。(p.77-78)

 これを読んだときには、共感で目頭が熱くなりました。なぜなら、自分の意見は出さないのに、私の意見ベースで物事を考えたり批判をする人に怒りを感じたことが何度もあったからです。

 この言葉に肯定してもらえて、これからも頭を使って考えて言葉に出し、他人の意見は尊重する姿勢を持ちたいと、改めて思いました。

・頭のいい人たちの輪に入ろう

ー優秀で頭のいい人たちは、優秀で頭のいい人たちと相談し合い、優秀でない人たちは優秀でない人たちと相談し合う(p.276)

 これは少しの衝撃を受けたものの、確かにそうだなと思いました。「頭のいい人」に限らず、「熱量の高い人」は「熱量の高い人」と、「アイドルが好きな人」は「アイドルが好きな人」と話す方が、楽しくて生産的な時間が過ごせますよね。

 だからこそ、「言語化が上手い人」になって「言語化が上手い人」の輪に入りたいと思いました。

・人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する

 現職で複数のコンサルタントから提案を受けている立場として、心から共感しました。相手の立場に立っているかどうかや思考量の差は、言葉や態度から伝わります。

 だからこそ私も、仕事でもプライベートでも、「ちゃんと考えてくれてる人」になりたいものです。

最後に。「ちゃんと考えなさい」という親の言葉は人生の真理だと思う

 子どもの頃、親や先生に「ちゃんと考えなさい」と言われたことのある人は多いと思います。私自身、当時は「めんどくさいなあ」と思っていたのですが、大人が子どもに教えてくれる言葉のなかで「人生に役立つ」ものの順位をつけるとしたら、確実にTOP3に入ると思っています。

 なぜなら、考える力は勝手に身につくものではないから。意識しないといつまでも養われないし、何歳になっても自分の頭で考えることって大切ですよね。

 これからも「考えること」をやめないで、本書から得た知識を行動に変え、思考力・言語化能力を磨いていきたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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