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「守るものがあると自分が弱くなるって本当??」
アフガニスタンの情勢が不安定だ。
首都のカブールでは自爆テロが発生し、170名超の死者が出ている。
僕たちはこれを蚊帳の外の問題として見るのか、はたまた自分ごととして捉えるのか。
日経のNEWSでこの記事を読んで、自分は世界の端くれでしかないのかと無力感を感じるとともに、いつ自分の身に降りかかるか予想できない恐怖を感じた。
愛する街が気づいたら銃弾の飛び交う街になるかもしれない。尼崎だから別の意味で十分可能性は他のエリアよりも高いのだけれども。
そんな想像を朝っぱらから膨らませながら、とある曲を思い出した。
SEKAI NO OWARIの『Error』という曲だ。
軍事用ロボットが主人公のラブストーリーである。
「僕は戦うために作られた軍事用ロボットとして生まれた。たくさんの人を傷つけて、勝つたびに褒められた。」
ど平和な青い猫型ロボットならぬ戦争用の人殺しロボットだ。
そんなロボットはとある仲間の美しい女性に心奪われてしまう。
人間を殺めるために作られたロボットにも関わらず、人間に対して「好き」という感情が生まれてしまった。
そんなロボットからは「Error」音が鳴り続ける。
「Error」=「好きという感情はプログラミングされていないぞ」という警告だ。
そこで上官はロボットに対してこんなセリフを吐いた。
「誰かを愛しちゃいけないぞ。守るものがあると自分が弱くなるからな。強い男になるんだぞ。」
ロボットと人間というありえない恋。
「Error音がうるさいから君を殺しちゃおうと思って銃を向けた。でも僕にはそれができなかった。僕は君に恋をしてしまったのかな。」
女性と時間を過ごすうちに、上官がいう通りにロボットは自分がちょっとずつ弱くなっていくことに気づく。ロボットは心の中で葛藤した。ロボットが苦悩する様子を見て女性は言った。
「もちろん守る誰かがいるのは時に貴方を弱くするでしょう。でも弱さを知るということは『強い』ということなの。」
ロボットはこの言葉を聞いて、この女性を愛することを決意する。しかし、世は夜空に銃弾が飛び交う時代。いつ死んでもおかしくない状況だ。
「夜空に容赦なく降る銃弾 弾が当たったことなんかなかったのに 腕の中にいる君を見てわかったんだ 僕は君の家族になりたかったんだ」
ロボットに当たったのか、愛する女性に当たったのかは定かではない。色んな解釈があるだろう。
改めて僕らの「強さ」とは一体何だろうか。
「強さ」とは状態だ。その状態を目指すためにはこの人は「強い」と周囲から見られるようにしなくてはならない。
もちろん判断基準は人それぞれだ。
僕らは精神的にも体力的にも金銭的にも「強く」なれるよう日々活動している。真っ裸で生まれた時から誰かの役に立つ日が来るまで、自分の可能性を信じている。そこには何かしらの自分の理想や目標を掲げ、それに向かって努力を継続できる人が世の中にはたくさんいる。
しかし理想や夢ならば描こうと思えば誰でも描ける。思い描くだけで終わりにしてしまうことは往々にして誰しも経験があるはずだ。
そこで僕は「強さ」という状態を手に入れるためにはまずは「強くないという自分を自覚すること」こそが「強く」なるまでのファーストステップなのではないだろうかとこの曲を聞いて感じた。
貴方は大切な人がいると弱くなると考えるだろうか、強くなると考えるだろうか。
ぜひ一度この曲を聞いてみてほしい。
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