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【勝手に花言葉】ツルウメモドキ

【勝手に花言葉】

ツルウメモドキ

「パカっと おめでとう!」

やさしい橙色の小さなまん丸がたくさんついていて、ひときわ目を惹く存在感。

橙色の小さなまん丸は種子だ。
黄色の種皮がパカッと弾けて
中の橙色の種子が現れる。
弾けた種皮は種子のそばでくっついていて
黄色と橙色で華やかさがマシマシである。

まるで“くす玉“のようだ。

それはいいのだが、
ちょっと引っかかるのは名前だ。

『ツルウメモドキ』

“モドキ“とは、似てるけどそうじゃないもの
似て非なるもの。

RADWIMPSの“棒人間“が聴こえてくる。

♪ねぇ、僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい

ぽいけど違うと、
ぽい方が「ごめんなさい」と言わないといけないみたいなの、
なんだかちょっとせつないし
なんだかちょっと違う気がする。

ウメありきの、みたいのやめません?と
無駄にたてつきたくもなるけれど
それもそれでなんだかちょっと違う気がする。

トンガリきれない気持ちで調べていると、
『ツルウメモドキ』だけではなく
『ウメモドキ』というまた別の植物があることを知る。
ジーザス!
なんたることか。

世の中に“モドキ“と
正式名称に付けられているものは、どれほどあるのだろう。
全部、名前を付け直してあげたくなる。

だがきっと余計なお世話だし、出すぎた真似だ。

よくよく調べていくと、
『ツルウメモドキ』『ウメモドキ』ともに
“葉がウメの葉に似ているから“という理由で
そう名付けられているとのこと。

てっきり実が似ているからと思ってしまっていた。
丸いだけで大きさとか全然ちゃうやないか!と
キレてるのかと聞かれて
いや、全くもってキレテマセンとは言いきれないモードではあったが、まさか“葉“とは。

は??…である。

葉の状態も知らずして、ここまで申し訳ないことを言ってしまったと思う。

葉の状態で見て、
ウメだと思っていたら違ったから
「ウメちゃうんかーい!」という軽さで
『モドキ』を付けたくもなるのもわからなくはない。

そこに悪意は無い。

いや、でも、どうしても違う名前を付けたくなる。
『アキノミノリ』とかどうだろう。
ダサいか。
ダサいし、種子だけがメインみたいなことになってしまう。

うむ、うぅむ。
こういうときは学名を調べる。

Celastrus orbiculatus

せ、セラストラス ォ、オービキュラタス
ダメだ。読み方も意味もわからない。

英名はどうだろう、と調べる。

Oriental bittersweet

オ、オリエンタル ビタースウィート
オリエンタル ビタースウィート!(思わず2回)

どなたでしょう。
こんな素敵な英名を付けた方は。
感謝状を書かせていただきたい。

東洋の、切なさ…

ぴったりすぎて弟子入りしたいほどだ。

弾ける明るさと、秋の彩りと、
こぼれそうでもこぼれ落とさず、
その場で弾けてその場で彩っている。

その姿にぴったりすぎる。

おすすめのシーン
・実りを身近に感じたいときに
・おめでとう!の気持ちを伝えたいときに

ドライにしても色鮮やかで、
実が落ちにくいのでスワッグやリースにしても長くたのしめそう。
盆栽でも親しまれているとのこと。
さすが、オリエンタル〜。

待てよ、コレまた、

“実言葉“であり“花言葉“ではないのでは?!

ごもっとも!!
しかし、コレはありとしたい。
お花を目にすることがあれば、お花に対する言葉も出したいところだ。

『オリエンタル ビタースウィート』
実(じつ)に、奥深いお花です。

こぼれそうでもこぼれ落とさず

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