寝相占い 12

今朝、目が覚めて最初に目にしたのは「線」だった。
天井と壁の交わるところの「線」だ。
ぼんやりと目が開いて
ぼんやりと目に入ってきたそれを
水平線か地平線か見極めるのに時間を要したが
なんのことはない、
天井と壁の境目だった。

仰向けで頭を枕に正しくのせている。
なんと身体は足先までまっすぐだ。
左手はおへその辺り
右手はみぞおちの辺りにあり
手のひらの温かさを身体の中心が感じている。

ちなみに毛布にもぴったりとくるまれていて
カンペキといえるあたたかい目覚めだ。

あぁ、これは、
アカデミー賞のトロフィーだな…と思った。

きっといま、全身ゴールドだ。
だからこそのこのあたたかさだ。と想像する。

これ、手の位置違うんだろうな…
完璧主義では無いけれど
妙なところにこだわりたくなる癖が発動する。

手のひらを合わせる形にしてみる。
指を組ませてみる。

だめだだめだ。
これではピラミッドの中の棺系だ。
、、、棺系って。
やたらと“〜系“と言うのはよくないと思いつつ
つい言ってしまうなぁ、と思う。

手を元の位置に戻す。
身体に、起きましょうかと
手のひらから信号を送る。

ＯＫ！

全身を上下にぐぃーと伸ばす。
ゴールドが「パンッ」と弾ける。
無敵カプセルから
ヨレっとした人が出てきた風。

金の像の中身はこんなでした！って
受賞者はびっくりするかもしれない。

そんな妄想はさておき。


寝相占いとかあるのか分からないけど
今日は「ヨレっとでも歩め｣ということで。

そんな感じで行きたいと思います。