こたつに入ってお喋りするように、人と関わっていきたい
座右の銘を持つことに、昔からぜんぜんピンとこなかった。
人生をかけて叶えたい目標、を語れる大人に憧れたけど、自分の魂をのせた言葉を、どうしたら語れるようになるんだろう、と昔から不思議だった。何歳になっても着こなせる気がしない大人びたスーツのように見えた。
40歳を過ぎたいま、自分のプロフィールにはこんな一文を入れている。
これは、結構自分なりに何度も試着して選んだジャケット、という感じで身体に馴染むテキストになっていると思う。カウンセリングやコーチングをするときに率直に感じる気持ちを書いた。
こういう嘘のない自分のための言葉を紡ぐまでに時間がかかったし、長く付き合っていけそうな気がしている。
きょうは、この言葉が生まれる経緯の話をします。
もう3年前とかになるんだけど、note社で働いていた時に、いろんなお仕事をさせていただく機会に恵まれました。控えめに言ってレベルアップのファンファーレが鳴りっぱなしだったし、その後の人生を温めてくれる、素晴らしい出会いが沢山ありました。
いまのnoteも魅力的なサービスだと感じているけど、2018年のピースオブケイク、すごかったんですよ。あの頃の空気感を分かち合って下さる人がどれだけいらっしゃるかわからないけど、本当に面白かったんです。
自分の力量が見合っていたかはわからないけれど、サービスが急成長する時期に居合わせることができ、身に余る体験にあふれていました。
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あるとき、一緒に仕事をさせていただいた、しいたけ占いのしいたけ.さんから、こんなリプライをいただいたことがあった。
この言葉がずっと胸の中に残っていて、「こたつ」が自分の中で大事なモチーフというかイメージになりました。
1対1で親しい空気感の中でこんこんとお話をするようなことは、昔から好きだったけど、しいたけ.さんにこうして言葉にしてもらえて、自分の特徴を外側から知れたような気持ちになり、すごく嬉しかったです。
このときから、対話をすることが、自分の大切な道具として扱えるようになった気がします。カスタマーサクセスの仕事をしたり、勉強会の講師をしたり、コーチとして振る舞う際に、力みすぎないようになったんじゃないかな。
僕が会社員を辞めて独立したのが2年前の2月のこと。その後、ひとりで仕事をする中で世間は緊急事態宣言が出て、人との交流が制限されていくなか、おもむろに始めた、雑談の音声配信に「こたつラジオ」という名前をつけました。
ゲストを読んで60分話すだけの、シンプルな配信です。平日の朝はだいたい8時からXのスペースで喋っているのですが、明日の朝に、500回目を迎えます。
節目にしみじみしつつも、今後も張り切りすぎず、こたつに入っておしゃべりするようにリラックスして続けていきたいと思います。