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無力感に苛まれる女性たちへ

こんばんは!ジェネシア・ベンチャーズの吉田です。今日はポートフォリオ・マネージャーとしてではなく、ワーママとしてのお話を少し。

昨今、女性の社会進出についての話題が非常に多く出ています。男性の育児休暇取得や役員の女性登用。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森会長の発言もまさにホットなトピックです。解は一つではないこの複雑なテーマについて、色々な人が様々な立場から意見を出している流れは大きな前進だと思います。「女性」も一つのペルソナに単純化できるわけではなく、独身、既婚、年齢、家族構成、性格、体質、信条などにより思い描く理想は異なります。

社会は(ゆっくりだけれども)変わろうとしている。でも、どんなにすばらしい制度ができたとしても、女性が完全に外部要因から自由になることは非常に難しいです。ホルモンバランスの影響で気分や体調が乱高下したり、妊娠を希望する際には適齢期という縛りがある。いざ育児が始まったらどうしても「ママがいい!」となりがちで保育園や夫、実家に頼りたくても完全には任せきれません。旦那さんの転勤や留学に伴い退職しなければいけない女性も周りに複数います(そこで柔軟に対応してくれない職場ってどうなのよ!!という怒りはさておき)。そんな状況の中で、「私の人生が選んでもない方向にどんどん進んでいる…」と無力感に苛まれる女性は多いと思います。

ただ、そこで悩んでいる女性に伝えたい。「様々な制限のせいで自分がしたいことが何もできない」とくすぶっていては損です、と。たしかに壁は無限にあって、Glass Ceilingのように見えないものすらある。乗り越えても壊してもまだまだ壁はあるけれど、それでも「自分がしたいことは何か?何が自分を幸せにしてくれるか?5年後、どのような自分でありたいか?」を自問自答しながら、一歩ずつ踏み出すと、1週間後、1か月後、1年後には必ず前に進んでいるはずです。

私自身、2回目の産休前はまさに自分の人生が他人にどんどん進められていっているような感覚に陥っていました。仕事が終わって保育園にお迎えに行き、疲れ果てて子どもと一緒に寝落ちして深夜に目を覚ましてから家事をこなす。週末も家事と育児一色。自分の好きなことってなんだっけ?友達とも飲みに行けないし、仕事も任せてもらえないし、上の子はイヤイヤ期と赤ちゃん返り…いつの間にか子どもは成長して、仕事も進んでいるけど私は毎日何をしているんだろう、と。

そんな中大きな転機となったのがジェネシアへの転職です。ジェネシアでは自分のミッションとその実現までの道筋を各自で設計します。自分のミッションは何で、それをどうやって実現するのか。誰を巻き込んでいくのか。大企業出身の身としては自分で考えるのは新鮮で難しい課題でしたが、自分で決めたミッションやゴールに向かうときに生まれるエネルギー量は、他人からの指示通りに動く時とは比べ物にならないことを実感しています。

その現象は仕事だけではなく、生活面でも同様に起こります。「自分はどんな人間になりたいのか」という軸を持てると、それまで無理だと感じていたハードルを越えるための打開策が見えたり、壁を壊す気力が湧いたり、育児に関しては外部に頼る思い切りができたりします。そのもがきながら前進する姿を応援しようと、周りからのサポートも得られます。そして、幸いなことに、社会制度も少しずつですが壁を取り除いてくれようとしています。

自分の理想像なんて、わからないよ。という場合は「好きなことを自分で選択し、実行する」ことを意識的に行うといいかもしれません。例えば資格試験を受けたいけど、子どももいるし夫も協力的じゃないしどうせ無理だ。とあきらめていたとしたら、勇気を出して「試験に合格する」ことを軸に、自分がどんなアクションを取るべきか、周りに何をしてもらう必要があるのかを整理して進めてみる。意外なところから救いの手が差し伸べられたり、自分でも驚くほどのやる気が湧いてくるのではないかと思います。資格試験でなくても、好きな場所に行く、好きな人と会う、といった日常の意思決定でも良いです。まずは一つずつ、自分の希望を実現させることから始めてみることが大事だと思います。

女性がイキイキと活躍できている状態って、どんな姿だろう。私は、自己肯定感高く、自分で選んだ将来への道のりを歩んでいる状態だと考えています。自ら思い描く理想の未来に向かって一歩ずつ進んでいく女性の姿は本当に輝かしいです。勇気を持って未来を切り拓く女性との出会いがたくさんありますように、と願いを込めて筆を執らせていただきました。

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最後に、ジェネシアの活動について少しだけ。先日、自宅でできる郵送のホルモン検査サービス「canvas (キャンバス)」を展開する Vitalogue Healthに出資させていただきました。ホルモン状態をハックすることは女性がより自由に、力強く人生を歩むために必要なことではないかと思います。Vitalogue Healthチームの今後の展開をとても楽しみにしています!

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今後も、ポートフォリオ・マネージャーという立場ではなく、個としての考えなどもゆるっと発信していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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