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試験延期で不動産鑑定士短答・論文に同時最短合格するには

今年の不動産鑑定士試験に関して5月18日に以下の通り発表がありました。

短答試験(当初5月10日)→実施予定時期は早くとも7月以降

論文試験(当初8月15~17日)→早くとも 10 月以降に実施

実施時期の約1ヶ月前に国土交通省HPにアップする。

ということで、これを受けて受験生は勉強を進めていく必要があるわけですが、もし私が今年短答受験予定の受験生だったらどういう行動をとるか少し考えてみました。

まず、当初の予定通りなら実施予定であった短答の勉強については、行政法規は引き続き過去問演習を続けていくと思います(1日20問くらい)。

一方で、鑑定理論の方は、論文試験の勉強にシフトすると思います。短答の鑑定理論では書いてある選択肢の○✖を判断できさえすればよいですが、論文の鑑定理論は何も見ずに1問あたり約2000字の文章を書いていかなければなりません。問題は大問4題でますので、広範囲に基準・留意事項を押さえておく必要があります。

私自身は、短答の勉強の時からある程度覚えること(暗記)を意識して勉強していたので、この5月の時点である程度暗記はできていましたが、書くトレーニング(アウトプット)はあまりできていませんでした。ですので、短答後の6月からは毎日過去問(又は答練)の大問1題を1時間計って書くようにしていました。

ということで、もし自分が今年の受験生でも同じようにこの時期から書くトレーニングを始めるでしょう。

残りの論文科目(民法、会計、経済、演習)についてどうするかですが、これは、今年の10月以降実施の論文試験で合格を狙いに行くか、来年の論文試験で合格を狙いに行くかでやや勉強の仕方が異なると思います。

来年の論文試験で合格を狙いにいく場合は、まだ約1年以上時間がありますが、時間はあっという間に過ぎますのでこの時期から順次教養科目や演習の勉強を始める必要があるでしょう。

一方、今年の論文試験で合格を狙いに行く場合は、論文科目(民法、会計、経済、演習)のすべてを満遍なく合格確実レベル(6割~7割以上程度)にもっていくのは既に学習経験がある等でないと特に社会人受験生には相当厳しいと思いますので、私なら、どれか2科目を合格確実レベルにもっていくように10月まで勉強すると思います。私の場合は税理士ということもありますので、会計学と演習の2科目を選びます。他の科目も0点を取らないように基本的なところは一通りインプットする程度が限界かなと。

そんな作戦でもしうまくいけば、以下のような得点で最下位合格に滑りこめるかなと思います(民法、経済が足切りになっていない場合は)。

民法:30点、経済:30点、会計:90点、鑑定理論:130点、演習:90点、合計370点

なお、私自身は短答の年の論文試験はパスし、次の年の論文試験で合格しましたが、その得点は以下の通りです。

民法:79点、経済:35点、会計:86点、鑑定理論:140点、演習94点、合計434点(総合9位)

ギリギリ最下位合格目標の点数は、実際に合格した際の点数から逆算しましたが、どうでしょうね(笑)鑑定理論130点と演習90点はいけるかな?厳しいかな?って感じです。

昨年以前に短答合格しており、今年論文試験だけの方はギリギリ最下位合格ではなくある程度確実に合格を狙いに行くべきですが、今年短答と論文の同時最短合格を狙う方のご参考になれば幸いです!!



はじめまして。ご訪問ありがとうございます。開業税理士の井上幹康と申します。