見出し画像

足指が痛い時はゆるい靴?

雨の中、愛知県から来られたHさんご夫婦。ご主人が矯めつ眇めつ紳士靴をご覧になっていたので、声をおかけしました。

足指のトラブルと靴の天井

「営業でお得意さんまわりをしています。日に1万歩は歩いてます。実はこの前、チョットきついかなと思える靴で仕事をしたら足の指の上のところに水ぶくれができましてね。そこが破れてばい菌が入ったらしいんです。治りが悪いんですよ。お医者さんで見ては貰っているんですが、゛刺激しないようにつま先のゆるい靴を履きなさい”っていわれました。じゃぁと大きい靴を履いてみたらプカプカして歩きにくいし、どんな靴がいいのか見てもらおうと思って相談に来たんです」―
お仕事でたくさん歩かれる方はたくさんおられますが、Hさんのように靴が足に合っていなくて難儀されている方が多くおられるようです。

靴のつま先と天井の余裕

足は身体を支え歩く器官なので、体の中でもたくさんの骨や結合組織(筋肉や靭帯等)・腱などが集中しています。特に指先は手の指と同じように閉じたり開いたりする機能を持っていますので細かくて多くの骨が集まっています。そして地面から離れる時に蹴りだす役目を担っていますから靴の中である程度「解放」させておく必要があります。
①つま先の余裕:足は着地時に片方に全体重がかかると前後に伸びます(横にも広がります)。そのため靴の前方で足指がぶつからない余裕が必要となります。これを「つま先余裕(捨て寸」」と言います。性別・体重など個人差にもよりますが1.~2㎝ほどを目安とします。
②つま先の厚み:靴には天井があります。足指の高さから靴の天井までにはやはりある程度のゆとりが必要です。着地した時や蹴りだす時に指の先端(特に爪回り)や背の辺りが天井で擦れると爪の変形や靴ずれの原因となります。
何ミリという目安はありませんが、触れない程度の余裕をとりましょう。

Hさんは24.5㎝のやや小ぶりの足をしておられます。2㎝ほどの捨て寸と天井に触れない数ミリ程度の余裕をとりクッション性のある靴底の靴をお見立てしました。また、沢山の距離をしっかり歩くには靴ひもで甲周りを固定してあげることも必要ですね。
店内を確認するように歩いて「ウン、これいいんじゃない?カカトがちゃんとついてくるし、つま先も楽だし指が擦れてないのが嬉しいね」という返事を頂きました。「ゆるすぎず歩きやすいんだったらいいんじゃない?」と奥様も安心されたようです。わざわざ遠くから来ていただきお役に立てて私達もホッとしました。

たくさん歩いても安心してお仕事ができる靴をお探しのあなた、どうぞコチラからご予約ください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?