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ウオノメとヒザ痛の関係

土岐市のMさんが四年ぶりに来店されました。「そろそろ新しい靴が欲しいんですが、足がちょっとね…」と思案気でしたので、お話を伺いました。「実は最近、足の小指にウオノメができて痛いし、ヒザの調子も良くないんです」

ウオノメのできやすい場所

足の指の骨は両端にこぶのような「骨頭(こっとう)」と呼ばれるふくらみがあります。ウオノメはこの骨頭部の皮膚面が靴の中で摩擦や圧迫を受けて発症します。
①足のウラの母趾・2,3番目の指のつけ根
②母趾と2番目の指の間
③4,5番目の指の間
④5番目の指の側面やつけ根
⑤足裏の5番目の指のつけ根 などによく見られます。
(ゆるい靴の場合、中敷きをつまむようにして歩くと指先先端や背面に発症することもあります)
Mさんの足を拝見すると両脚の⑤番目辺りの皮膚が角質化して盛り上がっていました。

関節が足に与える影響

ヒトの体は骨が関節でつながっています。特に下肢(腰からつま先まで)は体重を支え歩く役目を負っています。例えばヒザの関節が外に向き始めると(いわゆるO脚状態)下でつながる足首関節にも影響が出て足の外側に体重が乗りやすくなり圧迫で小指周辺にウオノメを発症しやすくなります。逆にウオノメの痛みから足の踏みつけ位置をかばうことでひざに負担がかかることもあります。
Mさんは「最近歩くと足が外側に倒れるような感じ」が気になっていました。以前より体重が落ちたためでしょうか、足の肉も痩せて靴の中での留まりも悪くなっていたようです。そんな原因が重なって靴のカベや中敷きの圧迫を受けるうちに足裏の小指のつけ根や側面にウオノメが出来始めたようです。

足に合った靴選びのポイントと靴の履き方


病院でヒザの治療も受けておられるそうですが、靴屋でお手伝いできることをお伝えしました。
・今までより足首関節での留まりの良い靴を選ぶ
・体重が外側へかかり過ぎないよう中敷き調整をする
そして靴の中で足を安定させるために
・靴に足を入れたら足のカカトと靴のカカトを床で「トントン」と合わせる
・甲周りと土踏まずを覆うようにベルトや靴ヒモで留める―
こんな条件で靴をお見立てして履いて頂くと「痛みが気にならないですね。指先もつかえていないから楽だし」と納得されながら店内を歩いておられました。治療と並行して痛みが少しでも改善されるといいですね。

ウオノメが気になって歩くのが辛い…そんな方のお役にたてたら嬉しいです。どうぞコチラからご予約ください。


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