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セミオーダーの紳士靴

本日は恵那市のYさんが来店されました。オーダー頂いた紳士靴のフィッティングチェックです。Yさんとのお付き合いは20年ほど前にさかのぼります。「この子の足の成長に合わせて合った靴を履かせたいと思います」とお母さんに連れられてこられたのが最初の切っ掛けでした。小学校時代何度か来店下さってそれ以降しばらくお付き合いが途絶えていました。
あれから15年ほど。店の扉の前に立たれたYさんは180㎝の上背の凛々しい好青年に成長しておられ、人懐こそうな優しい面影が残っていたのがとても印象的でした。「今度結婚することになりました。二人で独立するんだからちゃんとした靴を履けって親に言われまして革靴を作ってもらおうと思いました」とお話し下さった時は、本当に嬉しかったです。「ここぞという時、ちゃんとした靴が欲しい」と、三喜屋を思い出して下さったことがとても嬉しかったのです。

紳士靴のセミ―オーダーの手順

普段は安全靴でのお仕事のYさんです。「たまにスーツで出向することがあるんです。プライベートの時はコットンパンツやジーンズが多いので、2種類は用意したいと思っています」というご要望だったので数点の靴をご提案しました。紳士のセミオーダーシューズをお作りするにはいくつかの手順があります。
まず足の特徴の観察と計測を行い、仮合わせ靴を履いてサイズを決定します。微調整や細部の加工をご提案してから
①木型(靴を作るための土台)
②デザイン
③革の色・素材
④靴底の材質
⑤コバの形や色ー等など細かい決定はお客様にを委ねられます。
「こんなに細かい種類があるの?」とおっしゃる方がおられますが、こういうオーダーの仕方は初めての方が多いのでけっこう驚かれるようです。Yさんも「どの色にしようかなぁ。この色も捨てがたい。こっちの靴底はレザー仕立てにしようか…」と悩ましくも楽しそうな時間が流れました。
さて、オーダー頂いておよそ7週間。出来上がった靴をご覧になって開口一番「オー、スゲェ、カッコイイ!」 
そして足を入れて靴ヒモでかっちり絞りあげると「スゲェ、気持ちイイ!」そのあと歩かれてまた「スゲェ」の連発でした(笑)
足に合った革靴本来の履き心地を体感して頂けたようでした。
先月の18日が結婚式だったYさん。実は私達夫婦が31年前に挙式した人同じでした。そんな偶然に思わずこちらが「スゲェ!」
目下新居を探しておられるとのこと。二人で楽しく幸せなご家庭を築いて下さいネ。おめでとうございます、Yさん!!


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