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土岐市のSさんが数年ぶりに来店されました。「最近靴を履くと小指の付け根から先端にかけて痛くなってきました。病院で診てもらったら内反小趾だね。加齢で足の形が変わったようだから靴を買い替えなさいって言われたんだけど…内反小趾用の靴ってあるの?」そんなお問合せを頂きました。

足の変化

足の骨格は体重や体調あるいは天候や季節によってめまぐるしく変化しています。特に「加齢」は足の骨格と大きな関係があるようです。(個人差はありますが…)
年齢と共に足を構成している骨組みに「ゆるみ」が出やすい方がおられます。足は内側タテアーチ(土踏まずと呼ばれる部分)と外側タテアーチそして母趾と小指の付け根を横断する横アーチの3つのアーチで体を支えています。このアーチがゆるんで崩れてくるとタテアーチや横アーチがたわんで元の状態に戻りにくくなります。(上から見下ろすと横に平ぺったく広がった足に見えます)Sさんもこの状態に近い足になっておられました。この状態で靴を履き続けると、靴のカベに小指が押され身体の中心方向に折れ曲がってきます。

靴の変化

一方、靴も履き古してくると「摩耗」という変化が出てきます。たとえば
①靴底:履きこむうちに靴底は減ってきます。靴底の外側が減ってくる(片減りする)と着地した時足も外側に傾いて着地するので、小指側がストレスを受けやすくなります。
②中敷き:靴底が減ってくるのと同時進行で中敷きが「肉痩せ」を起こします。特に屈曲部分が薄くなって足留まりが悪くなります。また中敷きの表面が「鏡面」のように摩耗することがあります。足が前滑り横ブレしやすくなり、靴底の片減りと比例して外側に傾きやすくなります。

足のトラブルを予防・軽減する方法

Sさんとは10年ほどお付き合いしていただいていますが、本日履いてこられた靴は今から9年ほど前に三喜屋でお求め頂いたものでした。チェックさせていただくと靴底も中敷きもかなりくたびれていました。
内反小趾用の靴を探すというより痛みを軽減したり予防するためには― 
①足に合った靴を選び足の状態に合わせた調整を加えてもらう
②靴のカカトに合わせて足をシッカリ留める等正しい履き方をする
③靴底や中敷きを定期的にチェック。摩耗していれば修理や交換をする 
など心掛けたいですね。
Sさんは三喜屋でお求め頂いた足に合った靴を数足持っておられます。摩耗度の確認と足を包み込むようにキチンと履いてみて下さるようおすすめしました。
靴は足と身体を支え歩くための大切な道具です。時々でいいのでチェックしましょうね。

どの靴を履いても足が痛い…そんな方はこちらからご予約ください

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