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定期的な『人生の棚卸し』で自分のトリセツを更新すると、人生はこう変わる

noteのデビュー記事を親友に読んでもらったところ、彼女からあたたかい励ましと併せて、

「書きたい気持ちに気づいた人生の棚卸しのこと、もう少し知りたかったな」
「友達だからかな?」

と素直な感想をもらった。今回は『人生の棚卸し』について詳しく書いてみた。


初めて人生の棚卸しをしたきっかけ

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初めて人生の棚卸しをしたのは、22~23歳のとき。勧めてくれたのは当時転職の相談をした産業カウンセラーだった。
当時わたしは、「なんとなく」働いていた。その時々の環境に合わせて条件で仕事を選んでいたから、仕事に大きなやりがいや達成感を見い出せなかったのだ。

わたしは、なんとなく働くことに、心の奥で罪悪感を抱いていた。

どうやってたどり着いたのかは忘れてしまったが、産業カウンセラーによる無料相談があり行ってみることにした。担当して下さったカウンセラーの方は50代前半くらいで、少しふくよかで穏やかな雰囲気の男性。

カウンセラーといえど他人に今の思いを話すことに最初は抵抗があり、緊張しながらポツリポツリと言葉をこぼした。彼は、わたしのまとまりのない言葉をただ黙って聞き、時々ゆっくりとうなずく。

やさしい雰囲気のおかげか、だんだんと言葉が溢れて止まらなくなり、気づいたら心の奥にある「罪悪感」まで吐き出していた。最後まで話し終えたわたしに、カウンセラーは『人生の棚卸し』を提案した。

帰宅したわたしは、早速人生の棚卸しをはじめた。

具体的なやり方とポイント

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やり方は人それぞれだと思うが、定期的に人生の棚卸しをしているわたしなりのやり方をご紹介したい。

大切なのは、デビュー記事に書いたように思いつくだけ書き出すこと。あまり細かいルールや手順に縛られない方が書きやすい。

これは、自分の年表を作るように好きな事や得意な事、何をすると幸せを感じるか等を思いつくだけ書き出す作業です。言語化して目で見る事で自分を知る事ができ、人生に必要な取捨選択をする材料になります。

あえて言えば、なるべく大きなノートや紙に書くのがおすすめ。これは、書いていくうちにどんどん言葉が増えていくから。後から見返した時にパッと全体像が見やすいという理由もある。

ちなみにわたしは、A4ノートの見開き1ページか、同様の大きさの紙を使っている。

具体的なやり方としては、ルールを設けずひたすら書くこと。なにも制限がない方がアイデアは広がるので、とにかく自由に書いてみる。

ポイントは、文章ではなく単語や箇条書きにすること。その方が後から整理しやすくなるし、単語と単語をつなげたり、ひとつの単語から湧いた発想を書き足すこともできる。

例えば、今の自分ならこんなふうになる。

朝、早起き、食、食べること、家、インテリア、ヒュッゲ→北欧文化、旅、知らない土地、ワクワクすること、街を散策
カフェ、読書→ひとりの時間、映画、演劇、音楽、芸術
ヨガ、ランニング、リンパマッサージ、ツボ、経絡、健康、心理学
学ぶこと、読むこと、書くこと、静かで穏やかな時間、自然に触れる

もう出てこないと思ったら「子どもの頃に好きだったことを思い出す」

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趣味もないし、好きなことなんてそんなに思いつかない、、、

こんな人には、子供時代に返ることをおすすめしたい。

・小学生の時、好きだった科目や授業は?
・ワクワクしたイベントや行事
・時間を忘れるくらい楽しかったのは、何をしているとき?

この質問で、わたしは5年生の時に毎朝15分間「朝自習」をしていたことを思い出した。当時担任だった先生はとても教育熱心で、生徒が楽しく勉強できるようさまざまな仕掛けをしてくれた。

そのなかのひとつが「朝自習」で、曜日別に15分間で仕上げる課題が出される。

「一文作文」の曜日には、15分間で「ボールはジャンプが得意です」
のような一文で伝わる文を5~10個書き出す。別の曜日には「作文の起承転結の構成を考える」。翌日は、「起承転結の起を書く」。

このように月~金まで課題があり、なかでも国語の課題が一番好きで15分はあっという間に過ぎた。朝自習のおかげで、作文コンクールなどで賞をいただく機会が格段に増えた。

このことから、わたしは「書く」ことが好きで時間を忘れるくらい夢中になれることだとわかった。

上記の言葉と合わせて考えると「朝ひとりの時間を作り、勉強をしたり書いたりすること」がわたしにとって心落ち着く幸せな時間であり、実際にその通りなのだ。

どうしても書けないときは

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それでも、どうしても書けないときのとっておきの対策法がある。

それは、「嫌いなもの、嫌なこと、やりたくないこと」を書き出すこと。これはほとんどの人がスラスラ書けるんじゃないだろうか。書き出したことの反対を考えると、いまの自分の価値観が見えてくる。

余談だが、わたしは仲良くなりたい人がいるとその人が「どんなことが嫌で、何に怒りを感じるか」を知る努力をする。なぜそう思うのか?を話していくうちに、相手の人となりや価値観の深いところを知ることができるからだ。


どう変化したか

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人生の棚卸しを繰り返すことで自身を振り返ることができ、いまの自分の「トリセツ」ができあがった。トリセツが日常の小さな選択や人生の大きな取捨選択の場面に大いに役立ち、人生が生きやすくなった。

例えば、資格取得の勉強方法や時間帯。自分にとって最高の休日の過ごし方。落ち込んだときの処方箋。そして、自分の天職を探すとき。

価値観は年齢やライフステージによって変化していくので、ヨガの仕事を選んだのは2回目の人生の棚卸しがきっかけだった。いまは一日の大半が仕事時間だから、その時間を有意義で楽しいものにしたい。

日々やりがいや達成感を味わい努力を心から楽しみたい。無理なく一生続けれらる仕事に出会いたい。そのために好きなことを仕事にしよう。

こうして、当時書き出した「健康」「穏やかに過ごす」「感性を活かせる」などの要素を多く含んだヨガのインストラクターにたどり着いたのだ。ライティングも同じく、幾度の人生の棚卸しによって出会えたものだった。

決して「なんとなく」選んだわけではないから、苦しいときや行き詰まることがあっても、自分を見失うことはない。

これからの人生の棚卸し

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健康な心身も与えられた時間も、人生は有限のもの。

その時間を自分の「好き」や「幸せ」でいっぱいにしたいと、わたしは心から思う。そのためには、自分を正しく知ること。

定期的な人生の棚卸しで自分のトリセツを更新していくと、自分の一番の理解者になれる。自分を知り人生が生きやすくなると、人に対してもっとやさしい気持ちを持つことができ、コミュニケーションは活性化していく。

そして、経験値が上がるたびにトリセツは最新版になり、上質なものになっていくだろう。そんなすてきな循環をしながら、これからも人生を思い切り楽しみたいと思う。

それから、あまり難しく考えずにただ遊んだり行動することも忘れずに。
人生の棚卸しには、卸すための思い出が必要なのだから。


最後まで読んで下さり、ありがとうございます! オープンマインドで、コツコツ書いていきます。 「言葉の力」で少しでもこころに寄り添えますように(*^^*)