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【旅行記】Origami 布施知子の世界@アオーレ長岡

 新潟県長岡市(旧与板町)で生まれたユニット折り紙の第一人者:布施知子氏の、いわば "凱旋" 企画展が地元有志の発起によりアオーレ長岡にて開催されていたため、脚を運んだ。

アオーレ長岡

 初めて作品をきちんと目にしたのは、昨年の大地の芸術祭2022アートトリエンナーレにおける「うぶすなの白」
 1924年築、「やきもの」で再生した越後中門造りの茅葺き民家に布施氏のユニット型折り紙作品が非常にマッチしていたので、一瞬でファンになった。

 今回は "幾何学的な平織り作品"、そして北アルプス国際芸術祭に行くことができず見逃してしまった "OROCHI" を、この企画展で新たにこの目に焼き付けることができて非常に良かった。

 1枚の紙から創り出された平織り作品は、氏の世界観に吸い込まれていく程に没頭したし…壊れやすくも強い生命力を感じるコイル折りの集合体であるOROCHIからは、発せられた覇気に圧倒されて立ち尽くす程であった。

平織り作品①
平織り作品②
ユニット:蟻地獄
ユニット
OROCHI:前方

 北アルプス国際芸術祭の準備に際して収録された当時のインタビューが面白かったので引用。作品公開までの工程や、折り紙との向き合い方についてわかりやすく語られていたので、面白かった。

 60年以上折り紙の世界に身を置いて、計算では生まれない新しい姿・形を探究し続ける布施氏。
 その万華鏡の様な美術の迷宮にダイブし久しぶりに有意義なアートトラベルを堪能できたのでありました。

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