住吉湯(三重県四日市市)

#銭湯 #コラム #写真
三重県は『三重の銭湯スタンプゆ〜ったりラリー』と称して、指定の銭湯でスタンプを貰い集めると各エリア制覇で、下駄箱木札が貰え、全エリア制覇で非売品暖簾が貰えるそうです。

長い道程ですが、暖簾欲しさに地道に歩むつもりであります。

今回はそんな三重県四日市市の住吉湯のご紹介。近鉄名古屋線四日市駅ちょっぴり遠い、徒歩18分の銭湯です。のんびりウォーキングのつもりでどうぞ。

呑み屋が立ち並ぶ界隈のはずれにあるので、帰りに一杯ひっかけられますが、間違っても風呂前泥酔は控えましょう。生死にかかわります。

小綺麗な外観に、ピンクのネオンライトが慎ましやかに彩ります。派手すぎない装いの淫美さ。小股の切れ上がった、うっすらと紅をさす、項がどうとか、日本独特の控えめな色っぽさを感じます。

もう勝手に、この銭湯は女性として認識しました。とうとう私は、風呂を擬人化するマインドを獲得しつつあるようです。

毎度のことながら、看板が白トビしてしまったので接写を。夜遅くまで営業されているのは嬉しい限りであります。

下駄箱のロッカーは折り鶴であります。

西洋では13という数字は忌み数とされておりますが私は素数が好きで、ホラー映画『13日の金曜日』のファンなので今回選ばさせて頂きました。

手入れの行き届いた清潔な浴室です。

洗い場は桶の置く台がありませんし、浴槽には掛け湯をする台がありません。関東式の銭湯ですね。

浴室入ってすぐ右手には水風呂があり、手前には無料のサウナがあります。

水風呂に入る時は毎回緊張であります。水温が、やたらめったら低く設定されている場合がありますので。私の場合15度以下は冷温ではなく、皮膚に刺さる痛みであります。
個人的には、17度くらいか、もう冷やす必要はないのではと思っております。

サウナは脱衣所に張り出すような構造になっておりまして、上半分がガラス張りです。中から脱衣所に設置されたテレビがうっすら見えます。(蒸気で曇って見えないとも言う)

アトラクション的構造のメイン風呂!!

ではご説明させて下さい。まず中央手前は、広めの柔らか気泡風呂になっております。右手奥は、かつてジェット風呂だったと思われますが、残念ながら現在稼働していません。腰掛け、半身浴を楽しんで下さい。次に、青カーテンに隠された秘密ゾーンは両肩打たせ湯であります。かなりの水圧で肩凝りをほぐしてくれますが、息がしづらいくらいの激しい水飛沫、意を決して突入です。

さて、こじんまりした左手奥スペースですが、電気風呂になっており、中々の電流具合であります。ご自身の皮膚感度と筋肉に十分留意し、入り口付近から恐る恐る踏み入れて下さい。

尚、このアトラクション(風呂)は高低差がありますが、気泡で視界が悪く足元具合の予想が難しいので、お気をつけ下さいませ。

浴室入口付近では確認出来ませんでしたが、最奥地に炭酸泉があります。
この銭湯のネオンライトと同じビンク色です。

ちょっとしたラグジュアリーな気分を纏い、いい女気取りで悠々と入らせて頂きました。

効能が事細かに書かれていますので、何も知らず浸かるより更に体に良い気が致します。脳は想像するだけで、体験した同様の身体効果があるとかないとか聞いたような。

脱衣所には、懐かしのマッーサージ機。

シンプルな見た目と動きですが、ゴリゴリッと皮膚まで削り取りそうな力強さがございます。皮膚の厚い方と、男気を試したい方に持ってこいであります。我慢比べにも是非。

最後に、開けるのに難儀したモダンな作りのトイレの把っ手。

知恵を絞ってお試し御開帳あれ。

尚、三重県の銭湯に特化した『いこに!三重県の銭湯』というサイトがありますので、ご参考にされてはいかがでしょう。

http://www.mie-sento.com/

冒頭の、暖簾プレゼントの詳細もこちらで確認出来ます。


■住吉湯
■三重県四日市市西新地15-17
■電話059-352-3007
■15:40〜24:30
■水曜日定休



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