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【1000の日々】876/1000

ここのところ後輩の疲弊と苦悩が目立つ。気遣いの達人の同僚の提案により、久々にちょっと贅沢なランチのために数人で出かける。後輩の話にふたりして耳を傾けつつ、驚いたり同情したり呆れたり爆笑したりして2時間。

周囲の人やものごとを薄目で観察しつつ上手に距離を保つ。そんなことはよほどのお坊さんみたいな人じゃないとできないのだけど、できないにしても目指すだけでも、凡人は楽になる。そして変われる。結局は「自分のことをやれ」となる。

人一倍賢くて繊細な同僚は、心身共に傷つき果てた数年を経て、最近はお坊さんふうになりつつある。そんなに賢くもなく繊細でもない自分はそんな境地には到達しそうもないけれど、まあ自分なりにもがいて多少変化もしている。後輩は後輩の目でそんな我々を見ながら、やはり自分なりの歩き方を探すだろう。

ランチの最後、少し前に決めた「自分のこと」をせっかくだから同僚と後輩にもお知らせした。「あんたこの先にもう決まってる業務抱えながらそんな時間あるの」とお坊さん的同僚がチラリと心配してくれたが、まあいいのだ、まずは言わないと始まらないからね。


20240524

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