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アンケート調査からみる、Instagramユーザーの宿の探し方

この記事ではInstagram(以後、IGと表記します)で宿を探す人に、どのようにしてお目当となるような宿泊先を探すのかのアンケート調査結果をまとめます。宿を運営している方は、IG内で情報の置き方が間違っていないか、確認してみてください。

また、普段からIGで宿を探す方も他の方の方法を知ることで新たな発見があるかもしれません。IGは探し方一つ変えることで得られる情報の量や質が大きく変わるサービスです。今まで知らなかったような素敵な宿を見つけられるかもしれませんよ!

ご協力してくださった皆様、急なお願いにもかかわらず快諾してくださり、本当にありがとうございました。お陰様で旅行好きの方の検索動線が具体的にイメージできるようになりました。深く感謝申し上げます!

総論:アンケート結果

アンケート結果の詳細は後ほど記載しますが、かいつまんだ情報だけ知りたい!という方向けに先に結果を簡潔にまとめておきます。(n=28名)

【 1番多かった宿の調べ方 】

67%の人が企業アカウント、個人アカウント、ハッシュタグの全て、もしくはどれかを組み合わせて複数の調べ方で検索している。


【 人気の企業アカウント 】

複数の人が以下の企業アカウントを参考にしていると回答

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【 人気の個人アカウント 】

複数の人が以下の個人アカウントを参考にしていると回答

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【 1番人気のハッシュタグ 】

最多である14名の方が以下のハッシュタグを利用して検索していると回答しました。

#(地名)ホテル

具体的なアンケート結果を発表し、内容から考察も含めて書いていきます。

1. 「発見型コマース」であるInstagram

そもそも、今回なぜこのようなアンケートを実施するに至ったかを説明させてください。今までホテルでもIGを運用してきましたが、情報の置き方が正しいのだろうか?、他にも注意すべきことがあるのではないか?という疑問がありました。IGは以下の説明のように「発見型コマース」と呼ばれています。

"まさにそのようなニーズを満たすのが、Instagramが実現する「発見型コマース」です。消費者が(既に知っている)商品を検索するのではなく、欲しいものとの偶発的な出会いを生み出すことで「商品が顧客を見つける」という考え方です。"
引用元:Instagramの活用法「発見型コマース」とは

企業は消費者から自社のサービスを発見して欲しいとSEOを意識して、Webサイトを構築したりコンテンツを準備します。ではIGの場合はどうでしょうか?SEOと同じようにIG上にどのような情報を置いてくるかがとても重要になってきます。

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イメージしていただきたいのですが、あなたが路面店で焼きそばを売っているとします。「この道が人通りが多くて儲かるはず!」と思って出店するも、実はもう一つ裏の道の方が3倍も5倍も人通りがある。IG上で利用者がどのような方法で検索するかを把握しておかないと、そのようなことにもなりうるということです。

発見型コマースであるInstagramでは投稿するコンテンツもさることながら「検索して見つけてもらう」ことが同じように重要ということがわかったかと思います。アンケート結果の詳細に進みます。

2. Instagramの調べ方について

【回答者の年齢】

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前提情報として今回の回答してくださった28名の年齢分布です。20代、30代の方が多い結果でした。この結果に関しては私自身がリーチできる範囲が大きく関わっているので、その点だけ留意していただければと思います。

【回答者の検索方法】

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続いて、IG上で「どのようにして宿を探すか」という質問への回答では④の緑である、企業アカウント・個人アカウント・ハッシュタグなど複数の方法を組み合わせて検索する方が67%でした。特定のアカウントだけを見て決めるでもなく、ハッシュタグだけでもなく複数の方法を用いることが多いという結果です。

例えば、Reluxの投稿で気になったホテルを見つけて、ホテル自体のアカウントに飛んだり、ホテル名で検索をかけて実際に滞在している人の様子を確認して自身がどのような時間を過ごせるかイメージするような感じでしょうか。

この結果は良かったなと個人的には思いました。もし、これで特定の企業アカウントや個人アカウントだけで判断する人が多い結果だと、宿側でコントロールできることが少なくなってしまいます。創意工夫して知っていただきたい方たちに情報を届けましょう。

3. 参考にしている企業アカウント

総論のところで4つのアカウントを紹介させていただきましたが、あの4つは回答者の複数の方があげたものになります。n数は28ですがその中でも被りが発生するぐらいなので人気アカウントです。

Relux公式|ホテル・旅館の宿泊予約
Reluxデザイン
一休.com公式アカウント
GENIC|ジェニック

実際には以下、13種類のアカウントが参考しているものとしてあげられていました。

※文末に参考アカウントとして企業・個人アカウントともに回答いただいたものを一覧にしており、PDFとしてダウンロードできますので詳細はそちらをご参照くださいませ。

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UDSやGENICなどもともと想定していたものから、韓国WEBマガジン「Otona Korea」という韓国の情報をまとめたものも含まれていたのが意外でした。「Otona Korea」はイメージの参考として検索するようで、どのような場所に行きたいかをなんとなく検索して、体験したいこと、行きたい場所の雰囲気を掴むのかな?と思いました。

4. 参考にしている個人アカウント

個人アカウントも以下の3アカウントの回答が複数ありました。

ホテルみるぞーさん
KONOMIさん
おひとりさまさん

合計では17のアカウントが参考しているものとしてあげられていました。

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個人アカウントは様々な傾向が見られ、旅系の写真をメインにあげられている方から、みるぞーさんのようなホテルフォーカスの方、はたまた知名度がぐっと上がってエンリケさんや、三浦大知さんなどバラエティー豊かでした。

5. 普段検索利用するハッシュタグ

検索で使用するハッシュタグに関しては同一の回答が目立ちました。「#(地名)ホテル」で検索する人が28名中14名と半数の人が利用すると回答。宿の運営者はマストで入れておくべきハッシュタグだとわかりました。複数回答可にしていたで、以下のような結果となります。

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温泉が好きな人は、温泉地の地名で検索したり、客室露天風呂と検索する人もいるんだと新たな発見でした。ご自身の宿の特徴を考えつつ、ちゃんと検索されるワードをハッシュタグとして投稿に入れておきましょう。

6. その他、調べ方調査でわかったこと

上記質問以外にも「Instagramでこんな調べ方をしているよ」というものがあれば教えてくださいと質問項目を作成したので様々な回答を頂戴することができました。一部抜粋させていただきます。

snsでたまたま見かけた、雑誌で見かけた、友人から聞いた→OTAで値段みる→インスタでホテル名でビジュアル口コミみる→予約。
なので、全くのノープランでインスタでホテルを探すことはないかもです。
好きな方がホテルの投稿されてたら、そこから公式に飛んで、公式をフォローしてる方の投稿からホテル探したりします。
Twitterで有益な情報が多い宿系アカウントをInstagramでフォローしてます
調べ方ではないですが、フィード投稿よりもリールを見ることが多いです。動画の方がよりホテルの雰囲気が伝わって行きたくなります。

このように、人によって調べ方は様々ですが、どちらかというと身近な人や信頼している投稿者を介してホテルを見つけ、そこからどのような空間かをその他の方の投稿(フィード・リール)を追って詳細を把握するという回答が多く見られました。

なんとなくパッと決めるではなく、しっかり調べた上で決めるので、そういった方は宿側とのミスマッチが少ないと思います。これらの情報を踏まえてホテルや旅館を運営されている方はIGを運用してみてはいかがでしょうか!

最後にアンケート回答者の方が参考にしているアカウントのリストをPDFデータとしてダウンロードできるようにしています。よろしければ、以下からダウンロードしてみてください。

ちょっとでも勉強になったなとか、面白かった!と思っていただけましたら「いいね」「シェア」いただけるとすごく嬉しいです…ホテル・旅館好きの方がもっと増えますように!

▼ 今後も『地方で選ばれる宿の作り方』について情報をお伝えしていきます。Twitterのフォローはこちらからどうぞ!


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