【1分脳科学】「延髄」は生命維持装置?
※こちらは、個人的に調べたまとめノートです。
脳幹の一部である、延髄は、心拍や血圧などの生命維持に必要な機能を制御しています。
延髄とは
脳幹は、間脳、中脳、橋、延髄という4つの部分からなります。
延髄は、脳幹の最も下方に位置し、上方に橋、下方に脊髄が続きます。
延髄は、後頭骨に開いた大後頭孔という穴を通ります。
延髄は、脊髄と同様の構造を多く持ち、脊髄との間に明瞭な境界はありません。
延髄の背側には下髄帆を挟んで小脳があります。
延髄の機能
延髄は、生命維持に不可欠な機能を担っています。
延髄には、呼吸中枢、循環中枢、消化中枢などがあります。
呼吸中枢は、呼吸筋の運動を調節し、呼吸数や深さを変化させます。
循環中枢は、心拍数や血圧を調節し、血液循環を維持します。
消化中枢は、唾液分泌や嚥下運動などを制御し、消化機能を促進します。
延髄には、外転神経、顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経という七つの脳神経が出入りします。
脳神経は、顔や頭部の感覚や運動を担当したり、内臓器官との連絡をとったりします。
延髄の障害
延髄に障害がでた場合、生命に危険な状態に陥る可能性が高い。
延髄に障害がでた場合の症状は、原因や部位によって異なりますが、一般的に以下のようなものがあります。
・感覚障害:顔や体の一部または全体にしびれや痛みが生じる
・運動障害:手足や顔面の筋力低下やマヒが生じる
・自律神経障害:めまいや吐き気が起こったり、血圧や心拍数が乱れたりする
・構音障害:話すことや飲み込むことが困難になる
・気分障害:うつや不安などの精神的な変化が起こる
延髄に障害がでた場合の原因は、外傷や腫瘍などがありますが、最も多いのは脳梗塞です。
脳梗塞は、血管が詰まったり破れたりして、脳に十分な血液が届かなくなる状態です。
延髄に脳梗塞が起きた場合、ワレンベルグ症候群という特徴的な症状が現れることがあります。
ワレンベルグ症候群は、延髄の外側に血液を送る動脈が閉塞することで起こります。
ワレンベルグ症候群の症状は、顔面の感覚の異常と首より下にはその反対側に感覚の異常が起きるのが特徴です。
その他の症状には、めまいや吐き気、構音障害や声がれなどがあります。
以上が、脳幹の延髄についてまとめたノートです。
詳しくは医療機関で専門家や医師の方にご確認ください。
参考リンク
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