春だから伝えよう!

「伝えられないって、こんなにストレスなんだ」

今日から4月。新たなスタートでワクワクする事も多いですが、不安も大きくなる時期ですよね。

私は春になると思い出す事があるんです。

大学入学を機に初めて宮崎を出て神奈川県で一人暮らしをしました。同じ学校に行く知り合いは一人もいなかったのでゼロからのスタート。キャンパスで人に話しかけようとしてふと思うのです。

「標準語で話さなきゃ」

今でこそ、方言は私のチャームポイント、相手に親しみを持ってもらうための武器
なんて思えますが、当時の私はそんなに強くはありませんでした。話しかけられてもなかなか言葉が出てこない。話しかけたくても笑われたらどうしよう、と不安になる。

結果、地元では「おしゃべり」として通っていた18歳の少女は全く話せなくなってしまいました。その時に思ったんです。

「伝えられないって、こんなにストレスなんだ」

苦しくて故郷の家族や友人に電話して方言丸出しで泣きじゃくりました。

「はよ宮崎に帰りたいがよ…」

それまで私は伝える事、伝わる事は、当たり前だと思っていました。それが当たり前じゃなくなった事で、つらさや痛みを感じ、重要性に改めて気付かせてもらったのです。

ではどうやって私はこの「伝えられない」難局を乗り切ったか?それはまた後日書きます。

しかしこれだけは言えます。

私たちが人間として人間と共に生きていくためには一人では絶対に無理です。どこかで誰かと繋がらなくてはならない。だからこそ「伝える」が重要なんです。自分は何者で、何を考え、何を大切にしているのか。そこから「理解」や「共感」が生まれ全てはスタートします。

「緊張する」とか
「口ベタだ」とか
「今さら」とか
いろんな理由があるのも十分承知の上であえて言わせていただきます。

これからの時代、選ばれるのは「伝えられる」人です。

だから私は企業や経営者のPRをサポートする「伝える専門家」という道を歩いています。桜の花の時期になるとあの若かりし春の苦い経験が今でも思い出されます。そして背中を押されます。

4月から新しい環境の方も多いはず。あなたの言葉で恐れず伝えましょう。標準語じゃなくても、流暢じゃなくても、まとまってなくてもいいじゃないか。だって、始まったばかりだし。

失敗上等!


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