見出し画像

大切なことはマンガから

1、グルメだけじゃない「美味しんぼ」

わたしの中には、偏った料理の知識がつまっている。それはかつてグルメ漫画として一世風靡した「美味しんぼ」のせいだ。例えば、ジュンサイは開ききらないぐらいが美味しいなんて知識を、使うチャンスに巡り合ったことがない。

「美味しんぼ」にはグルメのみならず、音楽についても描かれている。ジャズやソウルの名曲を取り上げている回もあり、聴いたこともない渋い曲の知識もおのずと身に付いた。ジャズでは「煙が目に染みて」や「ソルトピーナッツ」であり、ソウルだと「奇妙な果実」がそれにあたる。

2、少女漫画界の鬼才が描く「お父さんは心配性」

小学生の頃に「りぼん」という漫画雑誌を愛読していた。「告白」が恋愛の到達地点として描かれている時代の少女マンガだ(今は普通にキスしたり、もっと先の行為をしているケースがあるけど)。その中にあって、異彩を放っていた、狂気ともいえるマンガがあった。「お父さんは心配性」だ。

集英社「りぼん」の編集部の勇気というのだろうか。たしかに母親を亡くして父親だけで年頃の娘を育て見守るのは心配がつきないだろう。それにしても鼻血、血尿などの描写が頻出し、「緊張のあまり鼻血がオシッコを」などという意味不明な台詞もあった。でも単行本を買ってしまうぐらい好きだった。岡田あ~みん先生は伝説の漫画家として、今も根強いファンがいると聞く。(YOUTUBEに秀逸な動画があったので)

3、マンガが奏でる優しい旋律「ねこねこ幻想曲」

同じく「りぼん」で連載していた「ねこねこ幻想曲(ファンタジア)」。当時は途中までしか読まなかったけれど、大人になってから文庫版を全巻買い集めて読破した。月のもたらす不思議なチカラが奇跡を起こしたり、ドタバタを起こしたりする、コメディでありドラマでもある、こちらは「正統な少女マンガ」。

やはり最終話の「行きなさいったら!」が名台詞。飼い主のサトコを1人にできないと黒猫のシロは愛するサスケ(トラ猫)との別れを決意するのだが、そんなシロの気持ちを知ったサトコが涙をこらえて言い放つのだ。ほんと泣ける。私が唯一ファンレターを描いたのは、この作者である高田エミ先生だ。


4、くだらないは正義「かっとばせキヨハラくん!」

この漫画も忘れられない。これは昔の少年漫画の典型とも言えるギャグマンガで、とにかく下らなくて、下ネタが満載で、自由で、笑えるのだ。花も恥じらう女子高生が、本屋で「かっとばせキヨハラくん!」全巻取り寄せをしている姿、想像できますか?それが私なのです。

主人公キヨハラくんの相方ともいえるクワタくんが、すごく腹黒くて良い味を出している。野球テーマのマンガはたくさんあるけど、これが一番好きだ。その次に好きなのは「あぶさん」である。

5、命の奇跡を描く感動作「コウノドリ」

5つめのマンガは相当に悩んで、急に最近の「コウノドリ」。ドラマももちろん観ました!救急医療センターの産婦人科が舞台のマンガで、とにかく電車の中とかカフェとかで読んではいけない回が多い。泣けるせいだ。

この漫画には奇跡としか言えない思い出がある。コウノドリで「双子」について読んでいたときに友達から電話があった。「妊娠したの、双子」。びっくりした。タイミングがすごすぎるじゃないか。

この「コウノドリ」には大切なメッセージがたくさん詰まっている。妊娠、出産、育児に対して、誤解をしていたことが多いのだと分かった。「出産に100%の安全はない」というのが最大のメッセージだと思う。妊娠、出産が人生の計画に組み込まれている人も、そうでない人も、この漫画は読んでもらいたい。(コウノドリがよく分かる……ちょっと泣ける動画)

#私を構成する5つのマンガ


そのサポートが励みになります!これからも頑張りますので、よろしくお願いします!