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旅に目的は必要か論争

よく明確な目的、目標を立ててから旅に出よう!と主張される方がいらっしゃいます。


皆さんはどう思われますか?


留学ならなんとなくそういうことを言われるのも理解はできます。


ただ私は行きたいから行くだけ派
(そんな流派はない)
なので、そう言われてしまうと困ってしまうのです。


行ってみたいから行くだけではだめなのですか?


ただ見てみたい。知りたい。
好きな映画の舞台だったところに降り立ってみたい。
どんな国なのか全くわからないけど行ってみたい。
ただの好奇心です。


登山家の方の言う、
そこに山があるから的な…(?)


だめですか?


何に対しても事前に意味や意義を持たせないといけませんか?


あてのない旅など時間とお金の無駄ですか?


旅に出ると自分の予想した通りに事が運ぶことなど一度たりともありません。


コスパ、タイパをなにより重視するのであれば、旅こそ不必要なものにカテゴライズされることもあるかもしれません。


時間を無駄に使うのは罪ですか?


納得させたいのは自分ですか?他人ですか?頭ですか?心ですか?



旅とはなんぞやという問いに対して万人に受け入れられる明確な答えを持つ人など存在するのでしょうか。


先日私の大好きなニューレディーの肉乃小路ニクヨさんが岩井志麻子さん、湯山玲子さんと対談されているYouTube動画(flier公式チャンネル)の中で、志麻子さんオススメの本を読んだ感想として


『旅は移動すること自体に意味がある。
そこに旅の醍醐味が詰まっているということを教えてもらえた気がした。』


と述べられていました。


これ、実際に旅をされたことのある方、ぐっときたんじゃないでしょうか。


私にはかなりぐっときました。


頭の中で旅というものを想定しただけでは決して得られない答えの一つではないでしょうか。


自分の欲しいものを取りに行くだけの旅。
手に入れられたときには達成感を味わえるでしょう。
それも素敵です。


ただ私は旅を終え、ふと振り返ったときに自分には何が残ったのか見えてくる瞬間が好きです。

それは旅を終えた直後だけでなく、何年もあとになって訪れることもあります。

自分にとって何が大事で何が価値あることだったのか、
自分という人間をより深く知ることができたと思う瞬間です。


旅をしてよかったと思うこと、
記憶に残る思い出、出会い、景色、
挙げだしたらきりがありませんが、
ニクヨさんは一つ私が言葉にできなかった想いを明確に言語化してくれたような気持ちで嬉しくなりました。


それだけのお話。

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