【観戦記】★歴史が変わった★ラグビーワールドカップ2019 プールA 日本vs.スコットランド
対戦カード
プールAの決勝トーナメント進出はあと1枠(アイルランドが先に進出を決定)。その一枠を争う対決です。
世界ランキング8位、プール戦で3連勝しプールA一位の日本。価値化引き分け、または負けてもボーナスポイント次第でも決勝トーナメント進出が決まります。トーナメント進出になれば、日本ラグビー史上初の快挙です。
対して、世界ランキング9位、プール戦でアイルランドに敗れて後がないスコットランド。これまで8回のワールドカップで決勝トーナメントに行けなかったのは1回だけという古豪として、スコットランドは絶対に負けられない試合です。
試合前
今年最強勝最大級の台風19号の影響で、開催が危ぶまれましたが、当日昼近くになって開催が決定。台風一過の青空のもとっでの開催となりました。
試合の3時間前の開場時には長蛇の列。かつ、その多くが日本のジャージを来た人たち。観客席が赤x白の桜カラーで包まれました。
試合前には台風19号による被害を受けた皆様への黙とうをささげ、アンセム斉唱。静かに試合前を迎えました。
試合展開
キックオフ後はどちらも一歩の譲らない展開です。日本はキックと速いパスで相手を走らせます。
開始6分、聞くでゴール前までボールを進めたスコットランド。ゴール前5m付近でのフェーズを重ねたところで、SOラッセル選手が中央突破をしてトライ。スコットランドが先制しました。
日本の得点は前半17分。左右に展開しながらボールを進めていましたが、CTBティモシー選手からのボールを受け取った、前半WTB福岡選手がまっすぐに走り、相手を一人躱します。その後、次の相手に捕まえられ倒れながら左に走りこんできたWTB松島選手にオフロードパス。22mライン付近でボールを受け取った松島選手が、トップスピードのまま走りきってトライ。今大会5本目のトライを決めました。
前半22分には、PR具選手がケガのため途中交代。その直後のスクラムで変わって入ったPRヴァル選手を含めた1列目がスコットランドに押し勝ち、相手の反則を誘いました。FW陣も素晴らしい仕事です。
その後前半27分、WTB福岡選手のハイパント処理からフェーズを重ねて前進。フェーズを10以上重ねた後に10m前中央で、HO堀江選手が相手にあたりながらゲイン。相手につかまったところで倒れながらもオフロードパス、LOムーア選手が相手にタックルをされながらもFBトゥポウ選手につなぎ中央突破。トゥポウ選手サポートできっちり入ってきていたPR稲垣選手が飛び込んできてトライ。PR稲垣選手は代表歴7年で初トライです。
前半39分にラインから、CTBティモシー選手が相手のラインの裏に右足でグラバーキックを蹴りこむと、そこに合わせたWTB福岡選手。宙に浮いたボールを何とか自分の手に収めると、そのまま20m余りをダッシュ。本日のトライです。
前半で3トライを挙げて 21 - 7 で折り返します。
後半も日本の勢いは続きます。後半43分、センターライン付近でボールを回しているスコットランドに、タックルでからんだWTB福岡選手がジャッカル。相手の手から滑り出たボールを自ら空中でキャッチして手中に収めると、そこから体勢を立て直し50mを走り切りました。
ここからスコットランドの猛攻が始まります。日本のキックで出したボールをクイックスタートでボールを回したスコットランド。日本は必死に止めますが、最後はPRネル選手が日本選手の下に入り込み、力で押し込んでトライ。さらに後半55分にPRファーガソン選手がタックルを引きづるようにトライ。
スコットランドの止まらない猛攻に対して我慢の時間が続きましたが、最後は80分のノーサイドの合図とほぼ同時に、FB山中選手がボールを蹴りだして、ノーサイド。日本が逃げ切りました。
日本 28 - 21 スコットランド (前半 21- 7)
今試合のMVP
PoMは、2トライを挙げたWTB福岡選手。自身のトライ以外にも1トライ目の松島選手のトライにつなげるゲイン、自チームにチャンスを作るハイパント処理など、重要なポイントで魅せてくれました。
今試合は、FWのスクラム、ハーフ団の判断、バックスのラン、全員でのタックル・・・と全員が素晴らしくPoMをさしあげたいプレーでした。
一方で、最後の最後まで全力だったスコットランドチームも素晴らしかったです。先発ゲームキャプテンのSHレイドロー選手はキックでも司令塔としてのFWハンドリングでも魅せてくれました。
写真
試合を終えて
80分が終わって歓喜の瞬間がやってきました。
日本ラグビーの歴史が変わった瞬間でした。
おめでとう、日本代表!!
日本代表の1つ1つのプレーに会場中が喚起し落胆しながら、見守りました。前回大会2015年の南アフリカの1勝から4年。決勝トーナメント進出に向けて、選手・スタッフは多くのことを犠牲にして、取り組んできました。
おめでとう、日本代表!!
感動をありがとうございました。
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