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ラグビー界の夢追い人 木村貴大選手

note さんのお題、#すごい選手がいるんです と聞いた瞬間に思った選手がいました。ラグビー選手2020/6/20現在、所属チームなし の木村貴大選手です。

このnoteでは、個人のオシをしないようにしていたのですが、やっぱりオシです。

チームスポーツのラグビーにおいて、「所属チームがない」という驚く環境下で、ラグビー選手として活動を続ける木村選手ですが、ラグビー選手のブランドを活かした活動が多く、今、目が離せない存在です。

木村貴大選手とは?

1993年生まれ福岡県出身。
フランカー(FL)⇒スクラムハーフ(SH)

東福岡高校では高校ラグビー大会(花園)3連覇。3年生時にはキャプテンとしてチームを率いる。その後筑波大学に進学、高校までのFLからSHに転身。大学でも副キャプテンを務め、対抗戦Aでプレー。
2016年から豊田自動織機シャトルズに所属。2019年1月に退職し、単身ニュージーランドに武者修行。2020年1月からは、スーパーラグビー2020 のヒト・コミュニケーションズサンウルブズに練習生として参加。練習で認められ、登録選手に昇格しプレー。

プレースタイル

スクラムハーフとしての基本スキルはもちろん、木村選手の見せ場は果敢なタックル。身長172cm / 体重83kgの小さな体ですが、さすが元・フランカー。大柄な選手にも自らタックル姿が印象的です。

木村選手のすごい! ①大胆な挑戦

フランカー(FL)としては体が小さい木村選手。筑波大学に入学後、試合には出られない日々が続きました。あるとき監督から、スクラムハーフ(SH)への転向を打診されます。

ラグビー日本代表で言えば、キャプテンのリーチ選手やジャッカルで有名になった姫野選手が、チームで一番小さい流選手や田中選手のポジションに転向する、と言うこと。体の大きさや強み、プレーも全く異なります。

普通に考えたら、ありえない挑戦です。
FLとして「小さくでも活躍できるんだ!」と見せたかった木村選手が、SHへ転向するのは大決断。それでも試合に出るために、転向をします。

木村選手のすごい! ②驚きの行動力

SHに転向すると、次のハードルは「SHを教えられるコーチがいない」こと。転向してもスキルが身につかない環境でした。

そこで、見ず知らずでも一流に教えを乞うために連絡する行動力を見せました。元ラグビー日本代表の選手にSNSで連絡を取り練習を見てもらう、別の選手には動画を送ってアドバイスをもらう など、自分がうまくなるために必要だと思うことを、行動に移しました。

さらに、驚きの行動力は続きます。

その努力が認められて、大学で試合に出場、さらにジャパンラグビートップリーグの豊田自動織機シャトルズに入団します。仕事と並行してラグビーを続けます。ですが、ラグビー日本代表になる夢のために、つてもコネもない中でニュージーランドへの武者修行を決意し、豊田自動織機を退職します。

さらに、挑戦のための資金を、クラウドファウンディングで調達しました。

自分の夢である「ラグビー日本代表になる」ためにポジションを変え、強くなるために厳しい道を選ぶ。必要なら自分で行動して周囲を巻き込んでいきます。

木村選手のすごい! ②周囲がワクワクする発信力

ニュージーランドの挑戦をした木村選手。 ハッシュタグ #キムタカパス で、自分がニュージーランドで学んだSHとしてのスキルをインターネットの動画やSNSで公開を続けています。

それ以外にも、noteの利用、自分でファンクラブを創設して情報発信をしたり、講演会やラグビー指導を行うなど、自分のスキルアップだけでなく、周囲・ラグビー界をしています。

最近ラグビーファンになった方は、「実は木村選手の試合を見たことがないけれど、応援している」というファンがいるほどです。そういう私も、木村選手を知ったのは、ニュージーランド帰国後です。

これからの期待

木村選手のプレーする姿が見たい。日本代表になってほしい。

このラグビーが休憩している期間に情報発信を続けてきた木村選手には、注目が集まっています。

とはいえ、ラグビー日本代表はまだ夢の途中、代表入りしておらず、サンウルブズも練習生で入って、実際にチームの中で練習することを通じて認められた選手です。夢への挑戦は続いています。

木村選手が持つ行動力や巻き込み力は、チームの中では「リーダーシップ」として表現されます。実力とリーダーシップで、夢をつかんでください。

応援しています。

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