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ラグビーのパス について

ラグビーの攻撃は「キック」「パス」「ラン」で構成されます。以前に書いた「ラグビーのキックについて」で、キックについて触れました。今回は「パス」に注目します。

「パス」に関する基本的なルール

ラグビーでもっとも重要、かつ分かりやすいルールに「手で持った(触った)ボールは前に出してはいけない」というルール(第11条 ノックオンとスローフォワード)があります。パスに関わるのは「スローフォワード」です。

スローフォワード(Throw forward)とは(定義)
プレーヤーが前方にボールを投げるか、または、パスする、すなわち、プレーヤーが両腕でボールを前へパスすることをいう。
スローフォワードに関する規則
1. スローフォワードは、競技区域内のどの場所でも起こりうる。 罰:スクラム
2. プレーヤーは、ボールを故意に前方へ投げたり、パスしたりしてはならない。 罰:ペナルティ

スローフォワードは反則、ということは「パスは横または後ろに渡す」が正しいプレーです。

パスの種類

ラグビーコーチ修行中さんによれば、パスの種類、というか、「~~パス」と呼ばれるものは、15種類くらいはあるらしいです。

①ストレートパス
②スクリューパス
③ポップパス 
④ガットパス
⑤オフロードパス
⑥キックパス
⑦フォワードパス
⑧ワンハンドパス
⑨ロールパス
⑩ハリーパス
⑪ピポットパス
⑫サークル・パス
⑬スイッチ・パス
⑭ミス・パス(カット・パス)
⑮スクリーン・パス  

⑧ワンハンドパスの派生で、⑯バックフリップパス とかもありますね。
その中でも、名前が良く出るパスを3種類ご紹介します。

頻出パス① ストレートパス

一番基本のパス。ボールを回転させずにまっすぐ素早く投げるパス。パスが速くてまっすぐなので、近くにいる相手に素早く渡すときに使用します。速く距離が短いパスになるからこそ、正確な位置に投げるパススキルが求められます。
両手でボールの下の方を持ち、まっすぐに投げます。

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頻出パス② スクリューパス

ボールを回転させて投げるパスです。ボールを回転させることで、風の抵抗が少なくなり、長い距離を投げることができます。そのため、遠くにいる相手に渡すときに使用します。
一般的には、スクリューパスよりも正確性に欠け、回転に個人差があることから、受け手は着地点がわかってもキャッチするスキルが求められます。
片手で回転をかけて投げます。

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頻出パス③ オフロードパス

前の2つが「投げ方」によって分類されるパスだったのに対して、オフロードパスは、投げる体勢に注目したパスの種類です。
相手にタックルをされながら行うパスです。タックルされて地面に倒れるまでの間の不安定な態勢・視界の中でパスをします。また、相手にタックルされている状態なので、両手を十分に使えない場合が多いです。体勢が崩れる中でのコントロールが難しいオフロードパスは、高いスキルは要求されます。

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パスの見どころ

パス技術だけで注目されることはありませんが、その場の判断でどういうパスをするのか、どんな体勢でも必要なパスができることは重要です。
試合での見どころでは、「パスをつないでトライを挙げる」シーンが見所です。

最近のパスが注目されたシーンと言えば、ラグビーワールドカップ2019日本大会 日本 vs.スコットランド でのPR稲垣選手のトライ。HO堀江選手から始まり、タックルされながらもオフロードパスをつないでつないで、最後は稲垣選手がトライをしました。プール戦最終週のベストトライの1つに選出されました。

(おまけ) #キムタカパス

スーパーラグビー2020シーズンの、ヒト・コミュニケーションズサンウルブズで活躍した 木村貴大選手が、ニュージーランドで学んだパススキルを伝授する #キムタカパス  を展開中です。

以前は個別セッション #キムタカパスセッション  をやっていたのですが、今はご多忙になってきた、かつ多くの方に注目されてきたため、twitter や instagram で展開されています。動画を見ているだけで、未経験者でもボールを投げて見たくなるほど楽しいです。




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