見出し画像

TL2021リーグ戦直前!観戦試合を選ぶポイントと、お薦め試合3戦

2月20日(土)から始まるジャパンラグビートップリーグ2021。今年は、リーグ戦とプレーオフトーナメント形式で行われます。

リーグ戦のチケット販売が始まり、今回は一節単位でのチケット販売となっています。おそらく新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から観客数を柔軟に制限、制限解除したいのでしょう....と推測しています。

そんな中でラグビーワールドカップ2019からファンになった方を中心に

「ライブ観戦初めてなんですが、どの試合を見に行ったらいいですか?」

と聞かれることが多くなりました。そこで観戦する試合を検討するポイントと、私が個人的に「検討のポイント」から厳選した3戦をご紹介します。

その前に.... TL2021シーズンのチケット入手方法

今シーズンの観戦は、2021年2月現在は入場人数制限があります。今シーズンいっぱいは人数の増減はあれど制限は続くと思われます。

それに対してトップリーグからはチケットの発売に関する情報が発表されています。

発売は一節毎に行われ、それぞれの発売は以下の順番で行われます。

(1)JRFUメンバーズクラブ先行抽選販売
(2)ラグビーファンID先行抽選販売
(3)一般発売(先着順)

それ以外に、チームによってはファンクラブによるチケット販売があります。日程はファンクラブによりますが、おおよそ(2)と(3)の間に申し込みが行われます。

一般発売まで待てない方は、(1)(2)の抽選販売に申し込むための権利を入手しましょう。それぞれ入会すると、メールで先行抽選に関する情報が届きます。

(1)⇒ JRFUメンバーズクラブ入会案内<年会費あります>

(2)⇒ ラグビーファンID<無料です>

なお抽選は「節(週)」単位で申し込みをします。第1~第3希望までを決めて申込、どれか1つが当たります。つまり、週末で土曜日・日曜日で試合が分かれていても1つに決める必要があります。

ライブ観戦試合を決める3つのポイント

一般的なラグビーファン(ラグビー選手、チームや大会関係者、メディアなどの「ラグビーで何らかの生活を成り立たせている人」以外)にとってはラグビー観戦は「娯楽」でしょう。

娯楽なので、自分ができる範囲を超えた無理・無茶をするのは避けたほうがよく、自分が心地いい・自分が好ましいと思う環境であることが大切だと考えます。

そのため、私が考える「ライブ観戦試合を決める3つのポイント」は、”当たり前のことじゃないか!”と言われそうですが、あえて書くと以下の公式です。

(1)見たい選手、チーム×(2)観戦場所(会場)+(3)見たい対戦

基本的には(1)と(2)で選択。(1)と(2)だけだと複数チームが好き、複数チームに見たい選手がいる場合に1つの週末で複数の試合があるようなリーグ戦は迷ってしまうので、(3)で調整します。

(1)見たい選手、チーム

私のポイントは「好きな選手、チーム」ではないことでしょうか。もちろん好きな選手やチームは (1)見たい選手、チーム に入ります。それ以外にも、好きか?はさておき、”一度はライブで見てみたい”プレーをする選手や、注目するチームは、何とか予定を調整していくようにしています。

例えば、私の今年の注目選手の一人は、オーストラリア代表キャプテンのマイケル・フーパ―選手。ラグビーワールドカップ2019TM日本大会(以下、W杯2019)でも活躍し、世界最高のFLの一人と言われたフーパ―選手が、今年はトヨタ自動車ヴェルブリッツでプレーをします。

さらには上記のリンク記事にもある通り、前ニュージーランド代表主将のキアラン・リード選手も2019-2020シーズンからトヨタ自動車ヴェルブリッツに加入。世界最強のバックロー(第3列)になるでしょう。

それ以外にも、W杯2019で活躍した日本人選手、海外選手が多数参戦する今シーズンは楽しみなチームがたくさんあります。

もう一つ、注目チームをあげるとキヤノンイーグルス。W杯2019のハーフ団であるSH田中選手・SO田村選手がいるだけでも注目なのですが、昨シーズンは苦戦しました。
そこに、今シーズンは監督に沢木敬介氏が就任。サントリーヘッドコーチとして連覇を達成、更には、ラグビー日本代表やスーパーラグビー最終シーズンのヒト・コミュニケーションズサンウルブズではコーチングコーディネーターとしてチームに貢献。日本人最高コーチともいわれる沢木監督の手腕が期待されます。

(2)観戦場所(会場)

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、気持ち的にも外出や遠出も難しく、気分も乗りません。少し気分を変えて出かけたい方は、まずは近くの会場から「ライブを体験する」ために行ってみてもいいでしょう。

日本にはラグビー専用の球技場(ラグビーを主目的に考えられた球技場)が4つあります。

●秩父宮ラグビー場(東京都港区)
●熊谷ラグビー場(埼玉県熊谷市)
●パロマ瑞穂ラグビー場(愛知県名古屋市)
●東大阪市花園ラグビー場(大阪府東大阪市)

ラグビー専用球技場の一番の良さはフィールドと観客席が近いことです。写真は熊谷ラグビー場のメインスタンドの最前列からバックスタンドを撮影しています。バックスタンドの最前列はかなり低めに見えます。

画像1


また、ラグビー専用なのでゴールラインの後ろ(インゴール)が広めで芝で覆われていることが特徴です。

ラグビーはトライは「インゴール」と呼ばれるエリアにボールを置くことでトライと認定されます。インゴールはゴールライン~デッドボールラインまでの6~22mと定められいます。

画像2

選手がトップスピードで走りこんでゴールラインを超えるため、インゴールは広い方が安全です。同じ球技場でもゴール裏をあまり使わないサッカー球技場との一番の違いだと感じます。

画像3

熊谷ラグビー場・東大阪市花園ラグビー場はW杯2019のために大規模な改修をして使用されました。また秩父宮ラグビー場は、大学選手権や日本選手権でもお馴染みの会場。なので、ここではあえて愛知県名古屋市の「パロマ瑞穂ラグビー場」をご紹介します。

画像4

名古屋駅から地下鉄で1本、そこから徒歩で10分くらいの市内でも比較的生きやすい場所にあります。隣はサッカーJリーグの名古屋グランパスエイトのホームグラウンドである「パロマ瑞穂スタジアム(名古屋市瑞穂公園陸上競技場)」です。

固定席での実勢収容人数は11,900席、ゴール裏の芝生の想定収容人数は3,000席で合わせても15,000人収容のトップリーグの会場としては小さいスタジアムです。

バックスタンドからの撮影。ゴール裏の電光掲示板のあたりが芝生席です。2021年2月現在は制限されていますが、天気のいい時にはピクニック気分でビニールシートを引いて観戦できた「ほのぼのする」会場です。

画像5

バックスタンドは席がフィールドに近くて低いため、最前列はもちろん、少し離れて見ても迫力は満点です。

画像6

近くの方は今シーズンも、将来的に移動も観戦制限人数も制約がなくなったら、皆さんに訪れてほしい球技場です。

(3)見たい対戦

これは、最終調整です。(1)(2)で候補を決めて迷ったら、対戦カードで決めます。

(1)で見たい選手 が複数いる場合はできるだけ多くの選手が出場する試合を選ぶのもあるでしょう。また、リーグ戦は第七節まであるので、節ごとにいろんなチームを見るのもあるでしょう。

私は(1)見たいチーム、選手 が多いので、第一節~第七節までで全部が見られるように作戦を立てています。

#にわか  のあなたにお薦めしたい試合3選 

見たいチーム、選手が多いので悩みに悩みました。

その中で、自称 #にわか  の方、「初めてラグビーを見るんです!」という方向けに、一見するだけでもすごいと分かる選手・チームの対戦を選出しました。

こんな状況下ですが、自由に動けてどの試合でも行けるなら…と ワクワクを想像しながら3試合を厳選しました。

(1)第五節 トヨタ自動車ヴェルブリッツ vs サントリーサンゴリアス

トヨタ自動車ヴェルブリッツには「ライブ観戦試合を決める3つのポイント」で紹介した、AUS代表キャプテンのフーパ―選手、NZL代表キャプテンのリード選手が所属します。またサントリーサンゴリアスにはNZL代表の英雄であるボーデン・バレット選手が今シーズン限りの1年間だけ加入しました。本国のAUS/NZLでも見られない贅沢な対決です。

また両チームにはW杯2019に出場した選手が多数所属します。特に注目してほしいのはCTB中村選手。W杯2019では全試合に出場してとくにディフェンスでのタックルで世界レベルの選手を「影のMVP」と呼ばれるほどの活躍をしました。今シーズンはキャプテンに就任し、リーダーシップにも期待しています。

(2)第六節 神戸製鋼コベルコスティーラーズ vs パナソニックワイルドナイツ

最後に完了したシーズンであるTL2018-2019の覇者である神戸製鋼コベルコスティーラーズ。前回優勝時に貢献したNZの英雄SOであるダン・カーター選手はチームを去ったものの、同じくNZからアーロン・クルーデン選手、ベン・スミス選手が加入。スタッフは、優勝時と同じく名将ウェイン・スミス総監督とデーブ・ディロンHC。名将と名プレーヤーの揃う神戸製鋼は、とにかくパスや試合の展開が速い!

対するパナソニックワイルドナイツは、W杯2019のラグビー日本代表を最多の6人要した強豪。特に一列目とよばれる、1番~3番はすべて日本代表です(1:稲垣選手、2:堀江選手/坂手選手、3:アサエリ選手)。さらにW杯で「韋駄天」「フェラーリ」と呼ばれたWTB福岡選手もパナソニックワイルドナイツに所属。医学の道を目指す福岡選手は、今年がラストシーズンです。これまでの選手とは一線を介する俊足をライブで見てほしい選手です。

(3)第六節 ヤマハ発動機ジュビロ vs NTTドコモレッドハリケーンズ

前の2試合、4チームほどの派手さはありませんが、一押しの対戦です。

ヤマハ発動機ジュビロには、今年私がどうしても見たい選手であるFB五郎丸歩選手が在籍します。W杯2015ではグールキックのルーティーン「五郎丸ポーズ」で有名になった選手です。キックは一流ですが、FBとしてのディフェンス力も素晴らし選手です。今シーズンを前に引退を発表しています。

五郎丸選手のラストシーズンを見逃すわけにはいきません。

対するNTTドコモレッドハリケーンズは急成長しているチーム。今シーズンはW杯2019で優勝した南アフリカ(RSA)からWTBマピンピ選手が、さらにNZLからSHのTJペレナラ選手が加入しました。RSAと言えばヤマハ発動機ジュビロにもFLクワッガ・スミス選手が在籍。RSA対決も気になります。

ヤマハ・NTTドコモとも他のチームとの対戦も気になりますが、この組み合わせが一番拮抗して面白そうだと期待しています。

(おまけ)試合に行けないときは....TV観戦のお供

今の状況下でどんなに選んでも見に行くことができない試合もあるでしょう。チケット争奪戦が激しくて行きたくても行けないこともあるでしょう。その場合は‥‥ 地上波やJSportsで観戦します。

そんなおともに観戦パックが発売されました。

チームが所属する地域の特性を生かしたおつまみから、日本協会のキャラクター・Ren-G(レンジー)を模したスイーツまで。これてTV観戦が楽しくなりそうです。

試合を見よう、応援しよう

いよいよトップリーグが開幕します。

来シーズンから新リーグに移行するため、今季が最終シーズン。
最後の王者は誰か。

待ちに待ったスタートです。お近くの方は一度会場で、また行くのはためらう場合もTVや根と中継でトップリーグを世界一楽しもう。


この記事が参加している募集

サポートはラグビー関係のクラウドファウンディングや寄付に充てます(例:ブラインドラグビーのイングランド遠征)。「いいな」と思ったら、サポートをお願いいたします。